アニメやドラマで日本語を勉強している人は多いと思います。でも、こんな悩みはありませんか?
- 日本語字幕だけだと、わからない単語が出るたびに止まってしまう
- 翻訳字幕だけだと、内容はわかっても日本語がまったく頭に残らない
- 字幕が映像に焼き込まれていて、オン・オフも切り替えられない
そこでおすすめしたいのが、日本語と自分の母語を上下に並べた「2か国語字幕」です。この記事では、その作り方を手順ごとに紹介します。
なぜ2か国語字幕が勉強に向いているのか
2か国語字幕のいいところは、「意味」と「元の日本語」を同時に見られることです。
たとえば「お疲れさまです」や「よろしくお願いします」のように、ほかの言語にぴったり訳せない表現はたくさんあります。翻訳だけを見ていると、こうしたニュアンスは消えてしまいます。日本語が一緒に表示されていれば、「この場面ではこう言うんだ」と自然に覚えられます。
また、聞き取れなかったセリフを日本語の行で確認し、意味がわからなければ翻訳の行を見る、という流れが一時停止なしでできるので、勉強のテンポがぐっと良くなります。
使うツール
私は GeekLink という字幕アプリを使っています。Mac と Windows に対応していて、2か国語字幕づくりに必要な作業がひとつのアプリにまとまっています。
- OCR で焼き込み字幕を抽出:映像に直接入っている字幕を読み取って、字幕ファイルにします
- Whisper でローカル文字起こし:字幕がない動画でも、音声から日本語のセリフを書き起こします。処理は自分のパソコンの中で行われます
- AI 字幕翻訳:日本語の字幕を自分の母語に翻訳します
- 2か国語字幕エディター:日本語と翻訳を並べて、確認・修正できます
公式サイト:GeekLink
手順1:日本語のセリフを用意する
動画を読み込んだら、状況に合わせて方法を選びます。
日本語字幕が映像に焼き込まれている場合
OCR 抽出を使います。画面の文字を読み取り、表示されているタイミングごとに字幕ファイルにしてくれます。字幕が出る範囲(たいてい画面の下のほう)だけを指定すると、看板やロゴなどの余計な文字を拾いにくくなります。
字幕がない場合
音声の文字起こしを使います。言語は「自動」より「日本語」を指定するのがおすすめです。オープニング曲から始まる回などは、自動判定だとうまくいかないことがあります。
手順2:翻訳する前に日本語をざっと確認する
ここは飛ばしがちですが、いちばん大事なところです。
キャラクターの名前や作品特有の用語は、読み取りや聞き取りで間違えやすい部分です。翻訳の前に日本語の段階で直しておけば、翻訳後の全部の行を直す手間がなくなります。勉強のためにも、正しい日本語が表示されることは大切です。
手順3:AI で母語に翻訳する
日本語の字幕がそろったら、AI 翻訳で自分の母語に訳します。日本語の行の下に翻訳が並び、タイミングも手順1のものがそのまま使われます。
手順4:2か国語エディターで仕上げる
一度通して見て、気になるところを直しましょう。
- 1行が長すぎて読み切れないところは分ける
- 字幕が出るタイミングが少しずれているところは調整する
- 意味は合っているけど不自然な訳は言い換える
日本語と翻訳が並んでいるので、「この訳、ちょっと違うかも」と気づきやすいです。実は、この「訳を直す作業」そのものがかなりいい勉強になります。
手順5:書き出して、見ながら勉強
字幕を書き出して、いつも使っているプレーヤーで読み込めば完成です。
勉強に使うときのコツ
- 1回目は2か国語で、2回目は日本語だけで見る:まず内容を理解してから、日本語だけで聞き取れるか試すと効果的です
- 気になったセリフはメモする:字幕ファイルにはセリフがすべて入っているので、そのまま単語帳づくりにも使えます
- 好きな作品を選ぶ:何度見ても飽きない作品のほうが、結局たくさん覚えられます
料金について
GeekLink には無料プランがあります。有料プランは月額 $12.99、年額 $99、買い切りの Lifetime が $129 です。まずは無料プランで、好きなアニメのワンシーンから試してみてください。
好きな作品で勉強できると、日本語の勉強がぐっと楽しくなります。ぜひ自分だけの2か国語字幕を作ってみてください。