日内変動とは、朝は具合が悪く、夕方には比較的良くなる。気分障害やレビー招待型認知症で見られる症状である。

感情鈍麻(感情平板化)とは、物事への関心が乏しくなり、感情的な反応が鈍くなる症状。統合失調省の陰性症状の一つである。

作為体験は、統合失調症の中核症状である。シュナイダーの一級症状には他に、思考化声、自己の行為を批判する形の幻聴、対話性幻聴、身体被影響体験、思考奪取、思考干渉、思考伝播、妄想知覚がある。統合失調症に特徴的でほかの病気ではみられにくい症状として特定したものである。

統合失調症では、意識や知的能力は保たれるのが普通であり、精神遅滞はみられない。青年期に発症することが多く、再発を繰り返しつつ慢性・進行性に経過する。

恐怖状態とは、対象がはっきりした恐れを感じる状態をいう。不安状態は、対象がはっきりせず、漠然とした恐れを感じる。いずれも統合失調症などでみられる。

心気状態とは、病気ではないのに病気であると心配する状態のことである。強迫状態は、強迫観念が中心となり、強迫行為を伴う。いずれも、うつ病や統合失調症などでみられる。

うつ状態とは、憂鬱な気分や自殺念慮、思考の抑制などが見られる状態をいう。

観念放逸とは、思考が湧き出て、話がまとまらない状態をいい、躁状態で見られる。うつ病では微小妄想、躁病では誇大妄想がみられる。

せん妄は、意識混濁、不安、興奮、幻覚妄想が伴う複雑な意識障害をいう。意識障害は、器質性・中毒性・症状性精神障害でみられる。

妄想とは、思考の内容に以上が生じる状態をいう。妄想には、理解不能な不合理な思考が突如起こる一時妄想と、状況や感情などから心理的に了解できる二次妄想に分けられる。