アメリカの社会学者ルイス・ワースは、アーバニズム(都市化生活様式)論を提唱した。

都市社会の特徴として、大量の人口量、高い人口密度、異質性の3つを挙げている。

 

 

 都市化によって、親族や近隣との関係は弱体化するが、家族や親しい友人との個人的な関係がくなるわけではない。

 

 

 

 アメリカの都市社会学者アンソニー・バージェスは、同心円地帯論を提唱した。

 都市は同心円状に形成され、都心近郊に歓楽街や安アパート等が集中することで、様々な逸脱現象(犯罪、非行、自殺等)が発生すると考えた。

 

 

 

同じくアメリカの社会学者バリー・ウェルマンは、通信や交通手段の発展により、コミュニティが一定の地域から解放され、自ら新たな形のコミュニティを形成することができると唱えた。

 

 クロード.S.フィッシャーは、アーバニズムの下位文化理論を提唱した。

 大都市では似たもの同士が結び付くことでネットワークが分化し、多様な下位文化が形成されるとした。

 

オランダの都市人口学者L.H.クラッセンは、都市の発展は、狭義の都市化→郊外化→逆都市化という3段階によって成長していくとした。

 都市化は、まず農村地域から都市に流れてくる中産階級を中心に、良質な住環境を求めて郊外に移り住み、インナーシティ問題が生じ、都市が衰退していく。

 

 都市社会学の研究として有名なのは、シカゴ学派である。

ワース、バージェス、フィッシャーは、この研究者グループに属する。