WHO(世界保健機関)作成の、自殺対策を推進するためにメディア関係者に知ってもらいたい基礎知識 2017年最新版には、

 

メディアが自殺に関する報道をする際、留意すべき点が示されています。

 

報道すべき事として、

・報道する際は、精神保健の専門家と緊密に連絡を取ること

・「既遂」という言葉を使用し、「成功」という言葉は使用しないこと

・一面に掲載しないこと

・電話相談や、地域の援助機関に関する情報を提供すること

等。

 

また報道してはいけない事として、

・遺体や遺書の写真を掲載すること

・自殺の方法について、詳しく報道すること

・自殺を美化すること、センセーショナルに報道すること

・自殺を非難すること 

等。

 

厚生労働省からも、メディア関係者に向けて、同様の注意喚起を促しています。

 

著名人、有名人の自殺報道に影響を受けて、自殺が増える傾向のことを、ウェルテル効果といいます。

 

18世紀に発表された、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」の作品中で、主人公が自殺したことから、

 

模倣して自殺する若者が相次いだ、という現象が由来となっています。