統合失調症の再発率に、家族の感情表出が関わっている、という研究が報告されています。
感情表出(Expressed emotion)
=EEの研究は、統合失調症患者の家族における、情緒的緊張を調査する目的で始まりました。
家族の感情表出が高い場合、投薬治療を受けていても、統合失調症の再発率は高まる、と考えられています。
EEが高い家族の状況とは、
例えば過干渉、過保護、あるいは批判的といったような態様をいいます。
逆にEEが低い家族は、患者に対して、無関心ということです。
家族が高EEであるからといって、社会的に欠陥があるというわけではなく、
家族が高EEであることが、患者を発病させたということでもありません。
むしろ、統合失調症患者の家族となったことが、高EEの要因であるとも、考えられています。