孤独とは、主観的概念であり、”ひとりぼっちでさみしいと感じる精神的な状態”

をいいます。


一方孤立とは、客観的概念であり、”社会との繋がりや助けのない状態”を表します。


社会的孤立は、これまで高齢者の分野での研究が多い傾向にありましたが、近年、引きこもり関連で語られることも増えてきました。

 

客観的に、他者と会う頻度が少ない状態に置かれると、地域社会のなかで生きていくために必要なサポートが、欠如することになります。


社会的なサポートには、直接的な資源のみならず、情報や、愛情、評価なども含まれます。


これら社会的なサポートが欠如すると、社会との繋がりを持つことができず、結果、社会から排除されていきます。


社会的に排除されやすい人は

・人とのコミュニケーションが極端に苦手

・社会が決めつけている”当たり前”や”普通”と違っている

・社会の中で強く傷つけられた体験がある

・生きてきた”時代”が辛く苦しい時代だった、等

つまりは”社会”が人を排除した結果である、という見方もできます。


福祉が取り組むことは、

・社会的に排除されやすい人たちがアクセス出来る資源を開発すること

・社会的排除を生み出す人々の考え方や価値観の変化を促すこと

・社会的排除を助長する法律や制度を変えること

・これらの取り組みを多様な人々と共に遂行し、真の共生社会をつくることなのです。