小さな子どもの痛ましい虐待事件が、また起きてしまいました。

 

児童相談所が介入していた母子だったといいます。母親に引き取られた翌日に、担当者が家庭訪問した時、男の子の頬にはあざがあったという。

 

こんな事件の報道を見聞きするのは、本当にやりきれないです。

 

児童虐待による児童相談所への相談件数は、年々増え続け、年間20万件を超えているそうです。

そして虐待による死亡事例では、3歳までの子どもが約7割を占めていると言います。

 

さらにそのうち58%以上が、児童の実母による虐待の結果ということです。

 

このような虐待が起きる要因として挙げられているのは、望まない妊娠、母親の産後の精神不安定、子育てにおける過度のストレス等のほかに、母親自身に被虐待体験があるというものもあるようです。

 

虐待を受けて育った子どもは、たとえ命を奪われなくても、不安感が高く、自尊心の低下、抑うつ、引きこもり、敵意や攻撃性などの情緒的な問題を示すことが多いそうです。

 

成長していく過程で育つはずの感情が抑圧されてしまい、機械のようにしか反応できなくなったり、中には重い精神障害を負ってしまう子どももいるというのです。

 

児童虐待を防止するために、2000年に児童虐待防止法が施行され、関係機関による取り組みは強化されています。

 

今回の悲しい事件も、決して周囲の人たちは手をこまねいて見ていたわけではないでしょう。

 

児童相談所は、亡くなった男の子の安全のために、赤ちゃんの時に保護し、母親の方も、子供を引き取るためのプログラムを活用して支援していたのですから。

 

被害を受けた子ども、妊婦さんや幼い子供の母親への精神的なケアから、児童相談所、自治体、警察が連携した保護活動まで

 

虐待の発生を止めなければいけないです。