成年後見制度について、無知からお勉強を始めたところです。
財産上の利益を不当に得る目的での取引の
被害を受けるおそれのある高齢者について、
被害を防止するため、市町村長は、その高齢者のために後見開始の審判の請求を…云々。
という文章を読んでいて、昔の自分の体験を思い出したでござる。
父が亡くなり、母が一人になったばかりの頃。実家に行ったら、知らない女性が母と談笑していました。
今ならわかりますが、その方は、母に付いたケアマネージャーでした。
一緒にお茶など飲みつつおしゃべりをしまして、その時にその方が、成年後見人というのを付ける云々、の話をしていました。
実はその時母は、予後の良くない病気に罹っていたのですが、私が今で言うワンオペ育児の真っ最中だったので、気を使った母は、最初病気のことを私に言わなかったんですね。
それで主治医の先生が、取り合えずケアマネージャーの手配をしつつ、私に連絡を取ろうをしているということがわかりました。
細かい経緯は忘れましたが、とにかく私が先生に連絡すると、母の病気のこと、予後のこと等を話してくれた後、
”あなたがしっかりしなきゃだめなのよ。大変だろうけど、これはあなたのすることだから”
と私を叱咤してくれたんです。それから先は、
私があちこち廻って書類を書いたり出したり、必要なことは全部やりましたよー。人生で一番くらい大変でした。
時は流れて、その後不都合なことは何も起きていないので、私もやれば出来るんだーと思ったものですが…
あれを火事場の馬鹿力っていうんですね。
だって何にもわかってないし、記憶にも残ってないんだから。
病気や事故は、いつ自分に起きるかわからない。そして必ず自分も年を取る。
そんな時に助けてくれるシステムがあるって、本当に有難いです。
これからは、それを当たり前と思って流すんじゃなくて、正しい知識を持ちたいし、ちゃんと当事者意識を持ちたいなーと思うのです。
日が長くなってきて
気分も軽くなるみたい