保育士試験の過去問をやっていると、

「保育園でこんなことがありました。この場合における保育士の正しい対応を選びなさい。」

というのがよくあります。

 

「J君は、登園初日から、送ってきた母親を振り返りもせず、一日中保育士の脚にまとわりついていた。帰りは、お迎えに来た他の園児の親に付いて行きそうになった」

 

一見、人懐こい子と思ってしまいそうですが、これは愛着障害の疑い事例なんです。

 

愛着障害というのは、ボウルビィという心理学者が確立した、愛着理論というのを勉強していると出てきます。

 

子どもは、正常な精神的発達を行うためには、少なくとも一定の養育者と親密な関係を維持しなければならず、それがなければ心理的な問題を抱えるようになる、ということです。

 

幼児は、この一定の養育者を安全基地として、外の世界を探索し、不安があればそこに戻ってくるということを繰り返しながら成長していくわけです。

 

ボウルビィはこの愛着理論を、非行少年などの研究から見出したらしい…。

 

また非行少年かー。

非行少年、になる前になんとかするのが大人の仕事でござる。

 

ちなみに、上の設問の答えとしては、児童ァ相談所に連絡すること、施設長に相談すること、全職員で情報共有すること等で、

まァ人懐こい子ねーとか思ってちゃダメ。です。

 

だけどそもそも、J君には養育者を選ぶチャンスなんてなかったんだからなー。

 

 

クラクラするほど深いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大好きなサイダーがステルス値上げしてる

口開けたみたいになってるー