Kさんは、バイト先の高齢者施設に通う90代の男性です。最近しばらくお休みされていました。

 

通院や私用でお休みすることは、誰でも普通にありますが、高齢者施設の場合は、ショートステイに行く等々、独特な事情があります。

 

レスパイト入院なんていうのは、実際初めて知りました。

これは介護している家族が、介護疲れで限界が来る前に、被介護者に入院してもらって一時休息する、というものだそうです。

 

Kさんはそのレスパイト入院をしていました。

 

お休み明けというのは、それまでと少し様子が違う方も珍しくありません。特に入退院後は、歩行が不安定になったりしがちです。

 

それがレスパイト入院明けのKさん、なんと足元がすごくしっかりしているのです。

 

ご家族だけでなく、Kさんも入院先でリフレッシュされたのでしょうか。本当にびっくりするほど調子が良さそうです。

 

そして、Kさんはいつも入浴するのですが、五本指の靴下を履いて来るのが職員泣かせでした(涙)。

 

高齢者には、足元に手が届かない方が多くいらっしゃるので、靴下の着脱のお手伝いは職員の任務です。

五本指の靴下、自分で履くのだって慣れないと大変ですよね。いつも悪戦苦闘しながら、指一本ずつ嵌めていきます。

 

ところが今回、お風呂に入る段になり、靴を脱いだKさんの足元は、つま先がひとつにまとまっているじゃありませんか。

 

”あら、Kさん、今日は五本指じゃないんですね”

 

いつも無表情で、ほとんどお話をしないKさんがにっこり笑って言いました。

 

”だって大変でしょ”

 

 

レスパイトケアありがとうございます(冗談)。

 

 

 

 

 

 

 

着物で買い物していたら小さな子どもが

”お祭り?”

違うよ残念だけど