バイト先の高齢者施設にいらっしゃるTさんは、麻雀のお好きな女性です。
レクリエーションとして、たまに麻雀大会が開催されるのですが、Tさんは常連さん。
麻雀、私もなぜか家に一式あって、週末に家族でやった記憶があるのです。それは本当に小さい頃のことなので、おそらく子供でも出来るようにアレンジの掛かったやり方だったのでしょう。
大人になってから、麻雀に対するイメージといえば、営業マンの接待とか(?)、煙草の煙もくもくしてる感じ(?)。なんであれを家庭でやってたんだろう、と思っていました。
麻雀大会に出る方の中には、認知症の方も多いんですが、若い頃に覚えたことって、しっかり覚えているようですね。全く問題なくゲームが展開されているようです。
それでも中には、どうにも熱くなってしまい、つい大声を出してしまう方も。勝負事ですからね。
女性の参加者も毎回いらっしゃいますが、配席
するときに、出来るだけ穏やかな方と組むように配慮がされます。
それが先日、あろうことか一番声の大きいアグレッシブな男性と、Tさんが組まされてしまいました。
この男性、以前舞台でお芝居をしていたという方で(プラスお耳が遠い)、地声がめちゃくちゃ通るのです。しかも麻雀のルールに通じていて、メンバーのうっかりを見逃さない。
”なーにやってんだよ”
”だめなんだよ、それは”
”だからだめだって言ってんだろ”
フロア中に男性の声が響き渡ります。
その度に、見守りの職員が飛んでいって仲裁に入る。
ところがTさん、負けていません。
”あたしが親よ!”
”親はこっちだよ!”
”あ・た・し・が・親よ!!”
”親はこっち!”
すったもんだの末、どうやらTさんは親ではなかったことが判明しました。
男性が〆に一言。
”だからこっちが親だって言ってるだろ!”
Tさん更に〆の一言。
”言ってみただけよっ!!”
ギンビスのアスパラガスも個包装になってる
アスパラガスってなんだ