ボランティア先の高齢者グループでは、ちょっとした読み物をコピーして配ることがあります。

 

もともとは、ボランティアによる朗読の時間があったらしいのですが、コロナ禍でできなくなり、代わりに読み物を持ち帰ってもらって、お家で読んでもらうようにしているのです。

 

先日、吉田茂のインタビュー記事を配っていたら、Mさん(男性)が

 

”大磯の壁は、あたしがやったの”

 

”大磯って、吉田茂の別荘ですか”

”そうそう”

”壁を全部やって”

”へえ”

”国葬にも行ったの、武道館の”

”そうなんですかっ”

 

Mさんは、もと職人さんです。御年91歳、まだまだ手先は衰えておらず、江戸城のプラモデルも完成させたそうです。

 

”驚いた、Mさんてすごい方だったんですね”

 

”江戸城の門も”

”え”

”武道館知ってるでしょ”

”はい”

”あすこの門、(名前を聞いたけど忘れちゃった)あれは全部あたしがやったの”

 

”えぇぇぇ”

”大手門も、今は片っぽが白くて片っぽが黒くて、変な風になっちゃってるけど、あの白い方はあたしがやったの”

”そうなんですかっ”

 

あとからネットで見たら、確かに片方が白で片方が黒いわ。

 

最近、安倍元総理の国葬に関連して、吉田茂の国葬の映像が流れることありますよね。

Mさんてあの中にいたんだ。

 

恐れ多くも昭和の生き証人みたいな方と、こうしてのんびりお話させてもらっているのですね。

 

人と会うって、いいもんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

超歌舞伎見てきた

大向こうの音声付きペンライト

面白すぎ

 

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