この数か月の間に出会った高齢者の中で、
変な言い方だけど、幸福の塊みたいな人がいるんですよね。
いつもいつも、なんだか嬉しくてたまらないような、
ハッピーなオーラが出ているんです。
絵本に出てくる花咲か爺さんみたいな。
そういう人、二人も知っていて、
逆に言えば、一生分くらいの高齢者にあったうちの、
たった二人なんですけど。
ああいう人って、どんな人生を歩んできたのかな?
誰でも多少は、変なプライドとかエゴとかってあるじゃないですか。
それが一瞬も、微塵も滲み出てこないっていうか。
私はどうしてかな?なんなんだろうな?
って思っていて、つい最近、偶然なんですけど、
発達心理学というのを知りましてね。
(国家資格うんぬんをネットで見ていたとき、
私は、介護士の受験資格はないことがわかりました。
それが保育士の国家試験は、私にも受験資格があったので、
どんなものかと調べていて見つけました)
これが結構面白いんですよ。
なんちゃって心理学って昔流行りましたけど、
素人でもよくわかるし、結構あるあるです。
フロイトの弟子の、エリクソンという学者さんが提唱した、
8つの発達段階と言うのがあります。
人間の一生を8つの段階に分けて、
それぞれの時期における課題と、それを達成したときに得られるもの、
達成できなかったときに経験する危機、が示されているんですが、
例えば乳児期は自分や他者を信頼できるようになる期間だけれど、
親の不在や乳児への虐待なんかがあると、精神機能が正常に発達せずに、
基本的不信感が発生するとか、
青年期にアイデンティティーが確立していれば、
自分の価値を信じて社会で活躍できるけれど、
確率していなければ、モラトリアムの状態から抜け出せなくなるとか。
ちなみに、アイデンティティーっていう概念は、
このエリクソンが提唱したらしいです。
そんな感じで最終的な段階、65歳からの老年期では、
自分の老いに絶望してしまうと、最悪精神疾患を発症することもあるけれど、
自分の人生を、良い人生だったと肯定できれば、
これまで生きてきた知恵を次の世代に受け継ぐことができる、
というようなことです。
救いなのは、それぞれの段階でつまづいても、
やりなおしは効くってことかな。
そんなの当たり前だけど、案外くじけちゃって、
世の中のせいにしたり、することあるからね。
今、私はエリクソン的に言えば、壮年期の最終段階にいます。
次世代を育て、何かを残していく段階だって。
この時期に、自分自身にしか関心が持てないでいると、
自己満足や自己陶酔に陥ってしまうそうです。(\(^o^)/オワタ)
私の会った二人の花咲か爺さんは、
もしかするとどこかの段階でつまづいたかもしれないし、
もしかすると一度もつまづいてないかもしれない。けど、
結果オーライってことなんだな。
そういう人に私はなりたい
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