高齢者グループ恐らく最高齢のYさん96歳。
人生百年時代とは聞いていたけれど、
ボランティアを始めて最初にお目にかかった90代が、このYさんです。
その時はまだ95歳だったけれど、最高齢更新中。
グループではよく、詩の朗読や、お芝居の台本読みなどをするのですが、
Yさんはとにかく、声が通る。
高齢者になると、(いや私も) 段々お耳が遠くなる関係上、
声が大きくなる方は多いですが、
Yさんの場合は本当に声がよく通るんです。
なんでも、以前お芝居のサークルに入っていたとか。
普段の朗読は、ひとつの素材を、皆で数行ずつ回し読みしますが、
Yさんの番が来ると、はっとするくらいクリアなお声。
程よい抑揚も付いていて、聞きほれてしまいます。
先日、おはなしの会ということで、
メンバーの中からふたりの方に、
それぞれ題材を持ってきて、朗読してもらうことになりました。
その時、白羽の矢が当たったひとりが、Yさんで。
もう一人の方は、朗読用の短文集から何篇か読んでくださったのですが、
Yさんが選んだのは、新聞記事です。
記事の内容も面白かったのですが、
その流暢なことと言ったら、女子アナ顔負けです。
皆、96歳の朗読に感心する、というよりは、全然普通に楽しんでしまったのでした。
その日はYさんの近くの席に座った私。
会の後に少しお話したのですが
”最初私ね、「老いのなんちゃら(忘れちゃった)」を読もうかと思ったの”
”そしたら娘がね、そんな年寄りが、老いだのなんだの、読んだって
仕様がないでしょ、こっちにしなさいよ、って、この新聞くれたの”
”お嬢さんは、お近くなんですか”
”一緒に住んでるの、結婚してないから。大学の先生してるの”
なんと、元某国立大学の教授だったらしいです。
この親にして。というか、その子にしてこの親。
Yさん、初めてお会いした時
”私、120まで生きるつもりですから!”
とおっしゃっていましたが、先日はちょっと謙虚に
”私、100歳まで生きますよ” とおっしゃる。
Yさん、リーチです。
健康診断のためにダイエットした
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