初めてKさんをお見かけしたのは、見学ツアーの時です。

 

私がバイトしている施設では、毎週見学の方がいらっしゃって、

皆が過ごしているフロアの一角に席を設けて

午後のひとときを過ごし、その後、施設内を見て回ります。

だいたいは、ケアマネージャーとご家族同伴でご本人が来られ、

それで気に入れば、通所ということになります。

 

ある時、パッと目を引く女性がふたり、ご見学に来られました。

ふたりとも、クレオパトラみたいな髪型とメイク

(いやイメージイメージ)

つまり漆黒の前髪ぱっつん、上下漆黒のアイライン

更にそれがめちゃくちゃ似合ってらっしゃる。

 

ご姉妹で親御さんのために見学に来られたのかな、と。

はい、後日入所されたのは、その片方の女性でした。

 

新規の方が来所する前には、職員のミーティングで必ず

名前や年齢、お住まいや家族、既往歴云々、細かく申し送りがされるのですが、

私は週数日のアルバイトなので、Kさんの顔写真を見ていませんでした。

 

Kさんの初日朝、91歳のご新規さまが来所することのみ

聞いていたので、Kさんに会って????

 

背の高い、姿勢の良い、クレオパトラが来たので

”私、職員のGWと申します。よろしくお願いいたします”

”私、Kと申します。よろしくお願いいたします”

 

私、動揺というよりは、実感がございませんでした。

繋がらないのです、Kさんと91歳がっ!

 

近年、CSのコマーシャル、あるいは新聞広告では、かつての

”奇跡の40代、奇跡の50代”

にとって代わって、

”この方いくつに見えますか?なんと65歳”

”えええええ”

はさらにもう古く、

70代、80代の女性の、シミ隠しファンデーションビフォーアフター

が常態化していますね。

 

どっこいごめんなさい、生ぬるいです。

Kさんを本当のビマジョと認定します。

美貌、姿勢、ファッションセンス、美しい言葉使いは完璧。

歩行(この辺から高齢者入る)、もちろん杖なし、活舌、聴覚、

全く問題なしです。

 

 

恐るべき90代。こんな人いるのか。

 

 

 

 

 

 

最近、糖質オフのお菓子やアイスがいっぱい出てきて

うれしい。甘いものやめられない