高齢者グループの参加者Mさんは、とても陽気な方。

笑い上戸で、箸が転げても可笑しい80代です。

 

しょっちゅう笑い転げていて、

何事かと思って聞いてみると、大したことじゃなかったりします。

 

例えば、皆でカード作りをしたとき、

Mさんが例の大笑いをしていて、何が可笑しいのか、聞いても教えてくれない。

周りの人も、クスクス笑っているのだけど、なんで笑ってるのかわかりません。

 

後で聞いたら、Mさんが一枚目のカードを見事に失敗してしまい、

それを慌てて鞄の中に隠したのが、可笑しかったらしい。

それだけのことでも、彼女がすると何だかすごく可笑しいんですよね。

(いるいる、そういう人)

 

 

Mさん、公民館には、歩行器を使ってやって来ます。

一度、脚を見せてくれたことがあるのですが、

以前に婦人科系の病気をしたときに、リンパを取ったせいで、

片方の脚がすっかり浮腫んでしまっているんだとか。

 

歩行器は、介護保険で借りているのだそうです。

それでもいつも元気。毎回休まず参加してくれます。

 

ある時、そのMさんの指にキラキラ光るものが。

見ると無数の宝石が散りばめられた、太いリングをはめている。

今まで、そんなに目立つ指輪をはめてきたことがないので、

皆の注目を集めました。

 

”うわーMさん、これなあに?”

ボランティアたちがMさんを取り囲んで、大騒ぎ。

”ちょっと何これ、目が眩みそうじゃないの!”

 

”これね、ピンクダイヤっていうんだって”

”綺麗ね~!ちょっとはめてみてもいい?”

”どうぞどうぞ”

 

キラキラの指輪が、次々に廻されて、感嘆の声が上がります。

”私、ピッタリだわ。これ私にくれない?”

”はめて帰ってもいいよ、来週まで貸したげる”

”いやだ、冗談よ~”

”ホントにいいよ、こんなの50個も持ってるんだから”

 

サバサバした性格のMさん、太っ腹なことを言います。

 

”お金持ちは違うわね。自分で買いに行くの?

”家に来るのよ~、宝石さんが”

 

”えええ~~!?”

 

 

 

ある所にはあるって、どうしてわかるんでしょうね。

 

 

 

 

 



 

 

ジョーカーを見てみた

階段で踊るジョーカーになったホアキン・フェニックス

かっこいい