トランプ前米大統領が15日、2024年大統領選への立候補を正式表明する見通しだ。「とても重大な発表」があると予告しており、フロリダ州パームビーチの自宅「マール・ア・ラーゴ」で発表する。中間選挙での苦戦を受け、共和党内でトランプ氏への批判が出るさなかの発表となる。
トランプ氏のプレスリリースには、15日午後9時(日本時間16日午前11時)から「特別な発表」があると書かれている。「発表」の内容について、元側近のジェイソン・ミラー氏は11日、スティーブン・バノン元大統領首席戦略官のポッドキャスト番組に出演し「火曜日(15日)にトランプ氏は大統領に立候補することを発表する」と明言した。トランプ氏本人との電話で「何の疑問の余地もない。もちろん立候補する」と伝えられたという。
トランプ氏は7日の演説で「15日にとても重大な発表をするつもりだ」と予告。翌8日の中間選挙での共和党の勝利を期待し、その勢いで出馬宣言につなげる思惑だったとみられる。
だが中間選挙では、共和党は思わぬ苦戦を強いられた。重要な選挙区の上院選や知事選でトランプ氏が推薦した候補の苦戦が目立ち、トランプ氏への反発が敗因との指摘も出ている。周囲からは、今回の発表を延期するよう助言もあったが、トランプ氏は発表に踏み切る判断をした模様だ。