田原総一朗さん、
きっとあなたもご存知ですよね?
特に「朝まで生テレビ」は
非常に有名ですよね。
そんな田原さんですが、以前
こんなことを言っていました。
「日本は輸出依存国なんだから、
グローバル市場にもっと
モノやサービスを売って
いかなくちゃいけない」
「輸出依存度が高い輸出依存国だから、
グローバル市場でもっとビジネスを
やらなくてはいけない」
でも実際は、日本は
輸出依存度が高くありません。
それまで輸出依存度が何なのか、
誰も定義していませんでした。
もちろん、国際的な定義はあったのですが、
誰もその定義を知らないまま
印象論で語っていたのです。
そこで三橋貴明が定義に照らして
日本の輸出依存度が高くないことを
データをもとに世の中に広めました。
すると後日、田原さんは
こんな発言をしています。
「日本は輸出依存度が
まだまだ低いのだから、
もっと上げるために
グローバル市場にモノやサービスを
売っていかなくちゃいけないんだ」
あれ???
先ほどと前提が違うのに
結論が同じですよね?
もともと、「AだからBである」という、
そのAが丸ごとひっくり返っても、
Bという結論は変わっていません。
このとき、三橋貴明は
「こういう連中を相手に
しなくちゃいけないんだな・・・」
ということで、
かなりうんざりしたそうです。
実はこれ、「知識人」と言われる
言論人にはかなり多いようです。
自分の過去の発言に足を取られ、
自分の間違いを認めることが
できなくなってしまうんですね…
これを心理学用語で「認知的不協和」
と言います。
「グローバリズムは善だ!」という主張を
一旦受け入れてしまった人は
それを反証する事実が出てきたとしても
「そんなはずはない」と
逆に前の主張に固執してしまうんです。
今の日本、特に財務省もまさにそうです。
「緊縮財政こそが善だ」と刷り込まれた
巨大な組織は、この一種のドクマ(教義)
からなかなか抜け出すことはできません。
財務官僚出身で、現日銀総裁の
黒田東彦氏も、おそらくその一例。
PS
黒田日銀は、発足当初から
2%の物価上昇目標を掲げながら、
その達成時期を6回も先送りしています。
結局、未だに日本はデフレから
抜け出すことができていません。
その原因は、黒田氏が嵌まり込んだ
認知的不協和にあった・・・