大正天皇の第4皇男子で、天皇陛下の叔父にあたる三笠宮崇仁(たかひと)親王殿下が27日午前8時34分、入院していた東京都中央区の聖路加国際病院で薨去(こうきょ)された。
「安倍晋三首相「哀惜の意を表します」
衆院TPP特別委の冒頭、三笠宮さまの逝去について哀悼の意を述べる安倍首相=27日午後
安倍晋三首相は27日の衆院環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)特別委員会で、三笠宮崇仁親王殿下が薨去(こうきょ)されたことについて「国民は殿下の一層のご長寿を願っておりましたところ、思いもむなしく薨去されましたことは、誠に哀惜に堪えません。国民とともに謹んで心から哀悼の意を表します」と述べた。自民党の宮川典子氏への答弁。
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皇族の方が逝去されたときに用いる「崩御」「薨御」「薨去」「卒去」について
逝去とは、死ぬという言葉の尊敬語。敬意を含めた言葉なので、身内に対して用いるのは不適切であるということを解説します。
さて、この「逝去」という言葉以外に、皇族の方が逝去されたときに用いる特別な表現があるのをご存じでしょうか。
皇族の方が逝去されたら、立場によって「崩御」「薨御」「薨去」「卒去」を使い分ける
日本の天皇陛下をはじめとして、皇帝、国王、太皇太后、皇太后、皇后、その他の君主など特別な位に位置する方が亡くなったときは「崩御(ほうぎょ)」という言葉を用います。かつて日本国内の報道で、皇后さまご逝去の際にもこの崩御という表現が用いられたことがありますが、報道機関によっては天皇陛下にのみこの表現を用いると厳密に定めているところもあります。
「薨御(こうぎょ)」は皇太子や大臣の逝去について。「薨去(こうきょ)」は皇太子妃や親王・親王妃や内親王、または位階が三位(正三位・従三位)以上の方の逝去について用います。この薨去という表現は外国でも同じような立場にある方に使われることの多い表現です。
「卒去(そっきょ、しゅっきょ)」は王や女王、または位階が四位(正四位・従四位)・五位(正五位・従五位)以上の方の逝去について使われます。
皇族の方に「逝去」という言葉を使っても問題はないのか
逝去という言葉そのものが尊敬語なので、皇族の方やそれに近い方々に用いたとしても間違いではありません。位階によって言葉を使い分けることで、その敬意の程度をさらに高めようとしているわけです。
言葉の使い方や表現そのものに慎重であるべき報道機関は、本来、皇族の方に対する敬意の表し方として、これらの「崩御」「薨御」「薨去」「卒去」を厳密に使い分けるべきであるという意見が多いことも事実。
↓こんな民間人的見解はどうでも良い
ただ、一方で報道は、事実を見出しで簡潔に伝え、その掘り下げた内容を記事(本文)内に記述するという役割も求められています。新聞という紙メディアだけであればともかく、映像や音声、そしてパソコンやスマホといった限られた空間のなかで事実を簡潔に伝えるためには、受け取る相手が誰であっても内容を想像できる表現を用いる必要があります。
そういった時代背景の変化もあって、近年、皇族の方が亡くなったときにも「逝去(ご逝去)」という言葉が用いられることが増えてきました。
なお、「死去」や「死亡」という言葉も事実を端的に伝える言葉ですが、この2つについては皇族の方には用いないこととされています。
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西暦2016年(本年)は、神武天皇即位紀元2676年に当たるとされている。諸説あるが、これだけ続いた皇族が、なぜメディアに左右され「時代背景の変化もあって、近年、皇族の方が亡くなったときにも「逝去(ご逝去)」という言葉が用いられることが増えてきました。 」という事にならなければならないのだ?このくらいの事は国民が知識として覚えるべき事だろう。
また、国家として退いてはいけない一線というものを持っていないと、ズルズルと崩壊し日本である事すら失われるのだ。
「逝去(せいきょ)」ではない。「薨去(こうきょ)」だ。皇族が時代背景に合わせる必要などない。教育として国民が覚えるべき事だ。「崩御」「薨御」「薨去」「卒去」の使い方をだ。