イスラム国の聖戦とやら、栄光だの名誉だのそんなものを嬉々として持て囃す殺人者には、何を語り聞かせても無駄だ。戦士なんぞに世界は救えない。こいつらは戦いに聖者があると説き、さも戦場に尊いものがある様に演出して見せるんだ。そんな英雄どもが見せる幻想で、一体どれだけの若者達が武勇だの名誉だのに誘惑されて血を流して死んで行ったのだ。戦場が地獄よりマシなものだと思わせる妄言だ。戦場こそが地獄だ。戦場に希望なんて無い。あるのは掛け値なしの絶望だけだ。敗者の痛みの上にしか成り立たない勝利という名の罪過だけだ。なのに人類はその真実に気づかない。いつの時代も勇猛果敢な英雄様が華やかな武勇伝で人々の目をくらます。血を流すことの邪悪さを認めようとしない。人間の本質は石器時代から一歩も前に進んじゃいない。生半可な正義で世界は救えない。終わらすには悪を抹殺し有能な指導者を得ることだ。その為の戦いなら筋は通る。欲得の為の戦いなら今すぐ止めるべきだ。