「有志連合」などについて、外信部・風間編集委員の解説です。 | 大和民族連合

大和民族連合

安全保障、政治外交


フジテレビ系(FNN) 2月8日(日)18時50分配信
2月18日、過激テロ対策の首脳級会議が、アメリカ・ワシントンで行われます。国際社会は、「イスラム国」にどう対抗していくのか。フジテレビ外信部・風間 晋編集委員の解説です。

(18日に開かれる会議は、どのような会議?)
1月11日に、アメリカが呼びかけたものですけれども、そのあとに、日本人やヨルダン人パイロットの殺害が明らかになりました。

当然、「イスラム国」への対応に注目が集まると思います。


(現状では、「イスラム国」に対しては、有志連合が空爆を行っている。この有志連合は、どういう集まり?)
まず、放ってはおけない、国際的な脅威に対処する共通目標があります。

そして、国連安保理の決議などはないのですけれども、軍事力を含めて、意思と能力に応じた国々が参集する、それを「有志連合」と呼んでいます。

アメリカは、2014年9月ですけれども、対イスラム国の有志連合およそ60カ国を公表し、同時に「イスラム国」との戦いの5つの形を明らかにしています。

その中の1つが、関連地域での人道支援です。
当時、「イスラム国」の攻撃によって、イラク北部で難民となった人々に、日本は緊急支援を行いました。

それで、有志連合の一員にカウントされています。

(60カ国というと、世界のおよそ3分の1くらい。多いという印象だが、数が増えることには、どんな意味がある?)

何はともあれ、アメリカは、単独の軍事行動はやりたくないんですね。

独りよがりだとか、宗教戦争だとか、よけいな国外への介入をするなとか、本当にさまざまな批判が、国の内外から受けますから、志を同じくする国々が多ければ多いほど助かる、そういう事情があります。

(実際に数は増えた。結束力となると、どうなのか?)
参加国によって、本当に、さまざまな事情を抱えているんですね。

1つ、このところ、空爆を中止するのか、あるいは再開するのか、揺れに揺れていたUAEを例に挙げて考えてみますと、アメリカからすると、有志連合は、十字軍ではないということを示すためにも、UAEなど、イスラム教の国々に空爆に参加してもらいたいわけなんですね。

ところが、同じイスラム教徒を空爆することに関しては、とても大きな反発があります。

過激派による国内テロも、警戒しないといけません。

そうした形で、有志連合にどういうふうに関わっていくか、そのあんばいは、とても難しいと思います。

18日のテロ対策会議なんですけども、これも、開催地がアメリカの首都ワシントンです。

そこに中東の首脳が出向くには、過度にアメリカ寄りと見られないかという心配をする向きも、当然あると思うんですね。

一方で、日本は、この地域に介入を繰り返してきたアメリカやイギリスなどとは違って、手が汚れていないといわれます。

その強みを生かしていくには、人道支援活動に力を入れること、そして、日本に関する良好なイメージを大切にしていくことが大切だと思います。

18日、日本から誰が行って、どのような言葉で発信するかというところも注目される。

安倍首相は、空爆への参加や後方支援については、あり得ないと述べたうえで、日本の責任、毅然(きぜん)として果たしていくと話している。

今後、日本が、国際的にどんな役割を担っていくことになるのか、引き続き注目される。
最終更新:2月8日(日)20時8分

日本てなんだい?ボランティア団体かい?