NHKの真野響子主演で人気だったドラマ「御宿かわせみ」
何度もドラマ化、舞台化されたんですね。
原作ももちろん面白いです。時代推理小説です。美貌の宿屋の女将・るいと神林東吾さんの身分違いの恋を絡めながら江戸の市井の事件を解決していきます。
へー、って思ったのは、時代劇で見てたら「与力」ってすごく気軽なイメージだったんですが。
ほんとはめちゃくちゃ権威あったんですね。必殺仕置き人の中村主水(なかむらもんど)の上司の田中様。ちょっとオネエ言葉で喋るヒステリックな人。
へらへら笑って見てたけど。本当は「与力職」ってお殿様って言われるくらい権威あったっぽいです。
あ、ちゃんと調べてません。かわせみ読んで思っただけです。
試験では書かないように。笑。
その権威ある与力職の家柄の次男坊、神林東吾さま。
次男の気楽さと無職(長男が家を継いでいる場合、ほかの男子は職がない! )の手持無沙汰で剣術道場のコーチなんかしてる時に昔馴染みの同心の娘、るいと再会します。るいの家も代々同心職だったんですが。父親が亡くなったときに一人娘のるいは侍の家格を返上して庶民になりました。
もともと、子どもの頃から好き合った仲の二人は再会で恋が再燃します。
東吾さんは兄夫婦に内緒でこっそり抜け出してたまにるいの経営する宿屋「かわせみ」に泊まりに来たりしてます。るいは神林家に遠慮しながらも東吾さんとの逢瀬がるいの人生にとってなくてはならないものになっています。
とても人気のお話で巻数は30を超えています。続編は今も続いているのかな。時間経過のあるストーリー設定なので巻が進むごとにるいと東吾さんの恋も進んでいきます。
るいは無類の美人で体つきは華奢という設定です。
ジグゾーのピースのようにお話を読みながら形作っていくとそう読めます。中年以降は玲瓏とした美女になってます。
東吾さんは筋肉質で背が高い。容貌は爽やかな美男で明るい表情。一目ぼれされちゃうタイプ。しかも剣の腕も凄い。江戸のザ・ヒーローって感じです。
お約束の設定でも何巻読んでも鼻につきません。
推理ものとしても楽しめます。
だけど!!
るいだけでなくわたしも東吾さん好きになりましたが。2度ほど、「ひどいな、東吾さん!!」って思いました。
いくら人助けとはいえ、恋人があるのに、違う人とヤっちゃう??一目ぼれされちゃうくらいだから、誰からもモテてしまうんですねー。
モテる男は辛いよ、ってこのこと?
だけどな~。やっぱ、その2回は納得できなかったですね。
でも、お話はやっぱりおすすめです!かわせみ、面白い!!
表紙の絵も美しいです。