スラップステッィクってなんだ??
筒井康隆先生の本を読み漁っていたときに書評や帯に書かれていた言葉。
ごちゃごちゃしてること?ばかばかしいこと?下品なこと?って思ってるうちに通り過ぎてしまって。改めて調べたことなかった。
昔はネットなんかなかったから。辞書めくるまでしなかったんですね。
今調べたら「どたばた喜劇」なるほど。
筒井先生のお話はどれもどぎつい。これでもか、というくらいしつこい。でも癖になるんです。何冊よんだことか。先生ので真面目なの、あったかなぁ。
あー、「時をかける少女」くらいですかね。思い出せるのは。
筒井康隆、SF作家、ってなってますが。
うーん、サイエンスフィクションよりもやっぱり、スラップステッィクなんだろうなって思います。
「農協、月へ行く」というお話があります。
一昔前、農協に所属する農家の方々がとてもお金持ちな時代があったのでしょう。
その農協さん(JAですね、今は)のメンバーがロケットに乗り込んで月見物へ行きます。なにしろ皆さんお金持ちなんで。ロケットの中でやりたい放題をします。
それを微に入り細に入りコッテリ描写されています。
筒井先生は大阪ご出身なのでそのためか関西系の農協だったらしくロケットの中の紳士淑女の方々は大阪弁で喋りまくり怒鳴りまくります。飲めや歌えのどんちゃん騒ぎです。
筒井先生のスラップステッィクSFは体制にアカンベーをするアイロニックなものだったんでしょうか。
わたしなどにはわかりませんが。
先生は一度筆を折られたことがありました。ご性格もかなりユニークな方のようで。
ポリティカルであろうとなかろうと本もご本人もとても魅力的にわたしには見えます。
あ、もともとは俳優も志したことがおありのようで。深キョン主演でご本人原作の
「富豪刑事(デカ)」に大富豪のライバル準富豪としてご出演されてました。
「富豪デカ」!!!
このあからさまなイヤミ感に惚れ惚れしてしまいませんか?
大好きです。筒井康隆作品。