かなり昔の物語。そう、僕の友人が子どもだった頃に聞いた話らしい。


祖母は亡くなり、そして祖父もなくなり、葬式を終えて親族が一息ついたころ。


一丁の拳銃(本物)が出て来たらしい。


まだ若かった友人の母が、その拳銃をおもちゃにして、


どうせ、もう、使えないだろう。


と思い、拳銃のトリガーを引くと、


パンという音と、どん、という音がしたそうな。


そう、パンとは弾丸が発射された音。

どんとは、友人の母の兄弟の頭をかすめ、壁に弾丸が命中した音。


みんなびびって、


これはなかったことにしよう。


ということで、ひそかに処分されたそうな。


昔の拳銃って、もつものなんだなぁ。


と友人はつくづく言っていた。


今回はこれまで。