20世紀のドイツの文豪、ロベルト・ムージル。
20c最大の作家とまで言う人がいる。その彼が書いた未完の大作。
・特性のない男Ⅰ~Ⅵ 松籟社
(金はとんどもなくかかったが、全巻持っている。
なぜかと言うと、後半にある、ウルリヒと妹アガーテによる「愛の千年王国」を読むためだ。
(この情報は大江健三郎の、たぶん、新しい文学のために から得た情報だ。
僕は詩や小説をかいたりもするのだが(へっぽこだが)、
以前、近親相姦に肯定的な小説(最近はやりらしいが・・・orz)を書いたことがある。
その参考になればと思い買った本だが、
読んでみても、どうにも最初から頭に入ってこない。
嗚呼、僕が馬鹿だからかなと思っていたが、
後で2chで知ったことだが、絶版となっている新潮社訳の方がよいということ。
挫折している人も結構いるらしい。
頭がよくなんでもできそうなウルリヒ、しかしその思想によって特性がないのかな?とも思ったが。
読み直してみたい本だ。(そして僕の小説も書きなおしてみたいものだ。
小説を書くために、近親相姦について資料をあさったことがあるが、これが思った以上にない。
僕が資料として挙げるとすれば、
・文学作品と伝説における近親相姦モチーフ
オットー・ランク/〔著〕 前野光弘/訳
中央大学出版部
8,400円
たぶんこれがよいのだろう。とんでもなく分厚い本で、買って速攻本棚に行ったかわいそうな本だが。
ムージルの本。高いですけどお勧めしときます。
図書館で借りる方がいいと思いますがorz
今回はここまで。