・新しい文学のために 大江健三郎 岩波新書
1、「小悦の声」が聞きとられる
2、様ざまなレヴェルにおいて
3、基本的な手法としての「異化」1
4、基本的な手法としての「異化」2
5、「異化」から戦略化・文体化へ
6、想像力はどんな働きをするか1
7、想像力はどんな働きをするか2
8、文学は世界のモデルを作る
9、読むと書くとの転換装置1
10、読むと書くとの転換装置2
11、道化=トリックスター
12、神話的な女性像1
13、神話的な女性像2
14、カーニバルとグロテスク・リアリズム
15、新しい書き手へ1
16、新しい書き手へ2
以前の本も参考に挙げようかと思ったがやめる。
大江文学を読み解く時、非常に参考になる本だろう。
(だがこの本がでた後の文体など、例えば「水死」などは新しく考慮する必要があるかもしれない)
大江はこれを原理的な尺度を夢想して執筆したと言う。
僕には、もう古びてしまった、異化という手法の解説が特に興味を引いた。
(そういえば大江の他に、例えば、伊藤整は異化を研究し実践した人だったと思う。)
そしてこの本を読むことで、僕が書く小説や詩にどれほどの影響を与えただろう。
(僕はこの本を3冊もっている。)
僕は、枕元にこの本を置いて、いつでも読めるようにしている。超お勧めの1冊です。
今回はここまで。