ロシアフォルマリズム、それは一言でいうと、「異化」につきるのではないか?
僕が自分で小説や詩を書く時、他人の小説や詩を読むとき、
参考になる尺度が異化だ。
汚れた言葉を新しく仕立て直す。
この言葉は大江健三郎から教えられたものだ(彼については別に語ろう。
さて、ロシアフォルマリズムの本でお勧めなのは、
シクロフスキーの本はすべて(散文論集があったと思う)、そして、
ロマン・ヤコブソン/著 ボリス・エイヘンバウム/著 水野忠夫/編 北岡誠司/訳 小平武/訳
せりか書房
3,150円
ISBN 978-4-7967-0055-9
1984年 文芸/海外文学/ロシア文学
・ロシア・フォルマリズム文学論集 2
水野忠夫/編 北岡誠司/〔ほか〕訳
文庫クセジュ 775
ミシェル・オクチュリエ/著 桑野隆/共訳 赤塚若樹/共訳
白水社
999円
ISBN 978-4-560-05775-9
1996年2月 新書・選書/教養/白水社
さらに追加資料を挙げるとするならば、
・新しい文学のために 大江健三郎 岩波新書
これは小説や詩を書かれる人にお勧めの書だ。異化についても書かれてある。
・文学とは何か 現代批評理論への招待
T.イーグルトン/著 大橋洋一/訳
岩波書店
4,200円
ISBN 978-4-00-002868-4
1997年2月 文芸/文芸評論/文芸評論(海外)
これは文学理論の変遷をたどった資料だが、
ロシアフォルマリズムは文芸理論の最初のため、はずせず最初に書かれている。
(ロシアフォルマリズムを知らずとも、イーグルトンを知っている方はいるはず。)
異化について深いことは別に語ることもあるだろう。
ロシア・フォルマリズムの真髄は今でも有効ではないか?と僕は考えている。
今回はここまで。