Geek_Factory第9回本公演「粗忽☆あぱーと」無事終演させて頂きました!ありがとうございます!




あ、ポセイドン橋本こと、作演出の橋本将です。

全ての皆様に感謝してもしたりません。お客様もノリのわかる方がほとんどで、前説から終演まで全てが楽しかったです!

僕はこう言う作品が好きで、こう言う作品ばかり作ります。いわゆる今の小演劇で流行ってるタイプとは違うドストレートプレイで「はぁ?」と言うくらい馬鹿馬鹿しい作品です。僕、馬鹿なんです。

僕の目指すところは演劇を初めて見に来た方でも好きになってもらえるような作品です。

鋭い切り口で感情を切り取ったような作品や、切ったり殴ったり蹴ったり踊ったり歌ったりがタップリ!なんて作品や、黒く暗ーい部分を切り出したような作品はやりません。

それは何故か?

僕の勝手な思い込みかも知れませんが、あまり初めて観劇する人に向かない気がするからです。

でも今、演劇の世界はそう言う作品です溢れてます。どこかに行けば見られるでしょう。と言うことは、そう言う作品が得意な人たちがいっぱい居るのですよ、きっと。

じゃあ馬鹿馬鹿しいことが好きな馬鹿な僕がそれをやらなくてもいいやって思ったんです。

賢い人たちに任せとけばいいのさ!って。

もちろん嫌いとかじゃないですよ?否定してるのではなくて。好きな作品もありますし、好きな団体さんもありますし、好き嫌いではなく、自分がやるべきかなのか?やりたいのか?そういった類のはなしですよ?

例えるなら演劇公演をパズルと例えると、他の劇団さんは1000ピースを使って作るのです。その完成された1000ピースには芸術作品が描かれています。でもギークは500…いや、ヘタをすると200ピースくらいの時があるかもしれない。

じゃあ残りの800ピースの隙間はどうしてるのかって?

粘土や落書き、ベーゴマやおはじきで溢れかえってます。

イメージはそうです。

僕の台本にはムダが沢山あります。正直今回の粗忽☆あぱーと、主軸のお話をギュッとすると30分〜40分です。それを90分にしてます。つまり50分ほど主軸の話に関係ない話があるのです。

多分1000ピースの作品が大好きな方から見れば僕のパズル200ピースに粘土やおはじきを敷き詰めたパズル以外のムダがある作品は「ナニコレ?」と思うかも知れません。何そのムダは?って。

でもね、人生においてドラマチックな部分て20〜30%くらいじゃないですか?僕は人生は大部分のムダとドラマチックな展開で構成されてると思うんです。

そしてこうも思うんです、ムダは無駄じゃないと。

ムダな時間の構築があるからこそ2割のドラマチックな展開があるのです。

ムダこそ愛おしく思える瞬間だってある。

だから僕の作品は「粗忽☆あぱーと」のような作品になるんです。愛おしい登場人物でいっぱいです。

どうしようもない愛すべき馬鹿達が、素敵な連中がいっぱい出てきます。

そんな僕の作品を、愛すべき馬鹿達を…「しょうがないねぇ、馬鹿だねぇ」と面白がってくれる方々には感謝しかありません!本当にありがとうございます!

そして僕の作品を面白くない!何だこれは!?と思った方!

申し訳ありません。僕はこう言う奴です。こう言うのを面白いと思い、こう言うのを全身全霊で命削って作る馬鹿者です。もっと面白いものを作れるように精進いたいますが、僕は多分死ぬまで馬鹿者です。あなたが面白いと思う作品に出会えますように、祈る事しか出来ません。申し訳ありません。

でも幸いに、アンケートやツイッターでのご意見は面白いと思って頂けた方が多かったみたいですので、僕は安心して大馬鹿者のまま精進して行く所存であります。

また次回の本公演や、30分の生配信コント等を楽しみにして頂ければ幸いです。

それでは粗忽☆あぱーとの登場人物のように、僕や皆様も、誰かの愛すべき馬鹿でありますよーに!

ご来場誠にありがとうございました!

Geek_Factory代表    橋本 将