ちょっと今日はヤマド!から一旦外れ、マカド!について。
マカド!ですが、超有名WEB価格改定ツールのプライスターさんからの移動がとても多いらしいので、ちょっと比較をしてみました。
まず、マカド!とプライスターの共通点として双方ともWEBクラウドツールといことが上げられます。
これはPCインストール型のツールと違い、マカド・プライスターそれぞれのサーバーで動作するので、PCを切っていてもキチンと動き続けます。
急なPCトラブルでも問題なく動き続けるのがWEBクラウドツールの最大の利点だと思います。
【価格改定編】
それでは早速価格改定の比較を行ってみます。
| マカド! | プライスター | |
| 自動価格改定 | 10分/5000~10000件程度 | 15分/500件 |
| 改定間隔の調整 | 自由に設定可能 | 15分のみ |
| 自動改定を除外する時間帯の指定機能 | 自由に設定可能 | ☓ |
| 値下げ機能 | ライバルより値下げ可能 | ライバルと同値まで可能 |
| 上限下限価格 | ○ | ○ |
| 価格暴落時の自動改定停止機能 | ○(各商品ごとに2段階) | ☓ |
| 改定モード | 7種 | 5種+カスタム |
| Amazonポイントを考慮した価格改定 | 自由に設定可能 | ☓ |
| Amazon販売部門を無視する機能 | ○ | ☓ |
| ランキング・カテゴリーを考慮した自動価格改定 | 自由に設定可能 | ☓ |
| 自動価格改定の一時停止機能 | ○ | ☓ |
●自動価格改定
プライスターが15分につき500商品・1時間あたり2000商品に対し、
マカド!は10分に10倍の5000商品以上・1時間あたり3万件以上の価格改定を行います。
マカド!に軍配が上がります。
●改定間隔の調整
マカド!はAmazon外部価格改定ツールの中では最速の10分間隔という速いスパンでの自動価格改定を行っていきます。使う方によっては「速すぎる」という意見も有ったため改定間隔の調整を行えるようになっているようです。
プライスターは15分間隔のみの取扱いとなっているようです。
こちらもユーザー目線で考えると自由度の高いマカド!に軍配が上がります。
●自動改定を除外する時間帯の指定機能
「夕方のみ自動改定を行いたい」「深夜は刈り取りがいるから自動改定をストップしたい」など、価格改定を自動で行ってほしくない時間帯を指定する機能です。
プライスターには搭載されておりません。
マカド!は自由に設定できるのでこちらもマカド!に軍配が上がります。
●値下げ機能
自動価格改定時にライバル価格よりも値段を低く設定できるか否かの違いです。
マカド!はライバル価格よりも自由に低く設定することが可能です。
プライスターは同値(ライバル価格とプラスマイナス0円)までの設定となります。
ちなみに、双方とも自分が最安値になってしまった場合は、自動で2番手に値上げも行うのでこちらは心配ありません。
マカド!でもプラスマイナス0円の設定はできるので、自由度からみてやはりマカド!に軍配が上がります。
●上限・下限価格
上限価格は、それ以上の値段まで値上げをしたくない場合、下限価格はそれ未満の価格に値下げをしたくない場合に設定します。
こちらは双方とも同じ機能として搭載されていますので引き分けとなります。
●価格暴落時の自動改定停止機能
Amazonでは多数の出品者がしのぎを削って自分の商品の販売をしています。
価格も自由に自分で決めることができるので、たまに故意にもしくは間違って、相場とはかけ離れた価格に設定してしまう出品者もいるようです。
この相場とかけ離れた価格を「最安値」と認識して自動価格改定を行うと、自分の思っている値段以下での販売となってしまいます。
この価格の暴落時に自動価格改定がどの様に機能するかはとても重要なことだと思います。
マカド!では暴落とみなす価格を「出品を開始したときの価格」「現在価格」からパーセンテージで設定することができます。
最安値の商品が、その価格より下回った時は、その商品の価格改定自体を見送ります(スキップ)。
プライスターは下限価格を設定していればそこまで下がってしまいます。下限価格を設定していなければ、たとえ最安値が1円になっても1円を追従して自分の商品も1円に改定されてしまいます。
こんな並びの商品があったとします。Amazonランキングは200位です。
自分は3131円で最安値を爆進中です。
それが、↓の様な並びに変化しました。
こんな時、1590円に値下げをするべきでしょうか。
マカド!は価格リミッターの設定をしていれば3131円で価格が止まったままです。
プライスターの場合は、2000円に下限価格を設定していたとすると、2000円まで下がります。
プライスターには1日の値下げ上限機能がついていますが、最終的には2000円まで下がってしまいます。
この差はかなり大きいです。
マカド!に軍配が上がります。
●自動価格改定モード
自動価格改定の際にどのコンディションの商品の最安値を追従するかの選択項目です。
マカド!は7種類のモードが有るのに対し、プライスターは少し特殊で5種類の基本+カスタム設定というものがあります。
カスタム設定は商品ごとに自由に設定できる機能です。こちらを便利と捉えるかなのですが、数千点の商品を全て設定するとなるとかなりの労力になるかと思います。出品数が少ない分には申し分無い機能だと思います。
マカド!のワンタッチでのモード設定、プライスターでのカスタム設定。
どちらが良いかは一概には言えないところがありますので、引き分けとさせて頂きます。
●Amazonポイントを考慮した価格改定
Amazonポイントは出品者が自由に設定できるのですが、このポイントを含めた金額(商品価格+送料+ポイント)で価格改定を行うのか、ポイントは無視して商品価格+送料のみで価格改定を行うのか、これは戦略によって人それぞれかと思います。
プライスターはAmazonポイントを考慮しての価格改定を行いません。
マカド!はAmazonポイントを考慮する・しないの設定ができるので、どちらでも対応が可能です。
マカド!に軍配が上がります。
●Amazon販売部門を無視する機能
Amazonでは一般の出品者の他にAmazon自体の小売部門も同じ商品ページに出品しています。
Amazonのカート取得アルゴリズムは非公開ですが、実際出品した方ならわかると思います。
異常なAmazon小売部門のカート取得率
Gigazineさんの記事にてこのことが書いてあったのですが、
数週間で「最もたくさん購入された商品」を250個ピックアップし、それらの商品ページを表示した時に「オススメ」として何が最優先で表示されるかを調査しました。その結果、全体の4分の3がAmazonの自社ブランド製品が提示されることが判明し、ほかの割安な商品が提示されないこともあったとのこと。
ということのようです。私の間隔値とも大体あってると思います。
こちらはAmazonの企業体質なのでぐちゃぐちゃ文句を言い続けても特に意味は無いと思います。ですので、Amazonが販売している場合はあえて同じ土俵に上がらないという選択肢も時には必要だと思います。
特に回転率の高い高ランキングの商品に関してはこれが当てはまります(Amazonが売り切れるまで待ってみる)。
マカド!ではAmazonが出品しているのか、その価格は?全て取得しています。また、そのAmazonの出品価格を価格改定時に無視することが可能です。
プライスターはこちらの機能は搭載されておりません。
マカド!に軍配が上がります。
●ランキング・カテゴリーを考慮した自動価格改定
Amazonランキングは商品の回転率の予測に役立ちます。例えばランキングの低い回転率の悪い商品の場合、通常の価格改定にプラスして値引きを行うことによって回転率上昇確率が上がります。
商品が売れない理由は基本的に、
- 相場から外れた価格である。
- 需要がない。
- 商品自体の知名度が低い。
であると考えられます。
仕入れに失敗してしまった。ロットを間違えて発注してしまった等、商品をとにかく売りさばきたい場合、上記3点の問題を解決するため価格を下げる必要がある側面に遭遇します。
こんな時にマカド!であれば、5万位以上の低回転率の商品であれば通常の自動改定価格から1%ほど下げる。1万位のゲームカテゴリーの商品は10円下げる。など、自分の考えた戦略で通常の価格改定よりも値段を自動で下げることが可能です。
もちろん設定が必要なければ、放置しておけば適用されません。
プライスターにはこちらの機能はないようです。
マカド!に軍配が上がります。
●自動価格改定の一時停止機能
ちょっと今だけ価格改定を止めておきたい。次のFBA受領が完了するまで、止めておきたい。など常に自動価格改定を行っていると微妙な不都合時に困ってしまうことが有るかと思います。
マカド!ではすぐに全ての自動改定をストップすることも、復帰させることも可能です。
プライスターにはこちらの機能は搭載されていません。
マカド!に軍配が上がります。
プライスターのページとマカド!のページをひたすら見比べて、機能比較を行わせて頂きました。
私はマカド!がリリースされる前にプライスターを使っていたのですが、とても良いツールでした。その他のツールもほとんど手を出したのですが、プライスターに落ち着きました。
ただ、値下げが同値までだったり、出品数が多いので(といっても数千点ほど)価格改定の速度に不満があり、出品にしてもどうにかならんかなぁという点がいくつも有ったので、こんな不満をリスト化してマカド!のプログラマーさんに投げつけてみたところ、
できるよ!
という気持ち良いお言葉。
度重なるテスト・デバッグの繰り返しにより結果的にマカド!が誕生しました。
プライスターには良い点は沢山ありますが、今はマカド!1択となりました。
また、私がマカド!を紹介したお友達からも、こんな素敵なコメントを頂きました。
双方とも共通する良い点として、ユーザーサポートがとっても良いです。
どちらもとても丁寧になるべく速いレスポンスで答えを返してくださるので、自分のとこのツールや出品者を大事にしてるんだなぁというのがひしひしと伝わってきます。
プログラマーさんが私目線だけではなく、他のユーザー様視点で「みんなが使いやすいツール」を目指してくれたのがこんな素晴らしいツールの誕生に不可欠だったと思います。
次回は出品編をやっていきたいと思います。


