昨日は1カ月ごとの定期健診。かかりつけ医の血液内科を受診したが、幸いにも異常などはみられなかった。

 血液の状態は安定しており、若干、コレステロール値が高め。食事に気をつけるよう、アドバイスを受けた。「体調に異変は?」と聞かれ、ジィジが「右手の指がしびれるんです」というと、ドクターは「指のしびれは首から来ている。デスクワークなど、同じ姿勢で長くいると起こりやすい」と言われた。しかし、今、パソコンに向かうのは履歴書を書くか、確定申告に金額を入力するくらい、現役中に比べ、パソコンに向かう時間はずいぶん減ったはず。医師は「私も両手がしびれている。歳をとったら、皆、こうなるんですよ」と笑顔で話していた。

 

 待合室で順番を待っていると、いろんな患者がやってくる。車いすの母親を連れてきた息子さん。どちらが患者がわかないほど、ふらついた足取りでやってきた老夫婦。ほとんどが診察前、血液を採取している。

 車いすの母親は医師から、白血球、赤血球、血小板とも正常値といわれたらしく、息子さんは「おかあさん、良かったね」とねぎらっていた。

 

 診察を終えた70代くらいの男性は「なんで、こんな(体)になっちまったんだ」。「これから、どうすりゃいいんだ」と声を発しながら、号泣していた。

 多分、病名を告げられたのだろう。

 ここは血液内科。悪性リンパ腫や白血病など命に関わる病気を患っている患者ばかり。 

 ジィジをはじめ、皆、「あんただけや、ないんやよ」「お互い頑張りましょうよ」と心の中でつぶやいているだろう。

 この日も病院を訪れる患者は後を絶たなかった。その数だけ皆、悩みを抱えている。