昨日も退職のあいさつ回り。仕事納めの官公庁や企業も多く、職員さんたちが気ぜわしく清掃してらっしゃる中、訪問した。

 朝イチ、訪問したのは大手流通企業。ここの会長には在職時代、大手スポンサーになってもらい、恩になった。会長は午前3時半ごろから、遠方にある事業所などを巡り、厳しい労働環境の中、働いている社員を激励するのが日課。8時過ぎには本社に戻るだろう、とその時間に合わせ、訪問したが、留守。ちょうど、社長が出社されたので、応接間でお礼のあいさつを述べた。

 朝の体操、朝礼の間、会長と携帯電話がつながり、元気な声が聞こえてきた。退職のあいさつをすると「長い間、ご苦労さん。快気祝いのパーティでも派手にやろう」と言ってくださった。まだ、遠方におられるようで、会長のデスクに名刺を残し、社長と会談。昔話に花が咲いた。ここの会社はテレビのブラウン管の管理、流通をしていたが、液晶画面に代わり、一時、倉庫はがら空きだった。

 しかし、他社からの商品も預かるようになり、今はすべての倉庫が満杯。業務も忙しいようだ。社長は「会長も正月休みはない。しかし、これが生きがい。〇〇さんも元気で頑張ってください」と激励してもらった。

 

 その後、大掃除中の公民館を訪問。ここも現役時代、世話になったところで、館長や女性職員さんにあいさつ。「『来る』と事前に連絡してくれたら、お花ぐらい用意してたのに」といわれたが、「世話になりっぱなしで、もらったら申し訳ない」と謙遜。代わりにペットボトルのお茶をもらって、館を後にした。

 

 昼頃、会社から連絡があり、新聞にオリジナルの童話を連載してくれていた女性作家さんがプレゼントを持ってきてくれた、らしい。届けてもらうと、裏起毛タイプの靴下。「お仕事おつかれさまでした。これからも、すてきなことがたくさんありますように」と書かれたメッセージカードが一緒に添えられていた。

 この作家さんの童話は地元ゆかりのものをテーマにしており、ストーリー、絵ともほのぼの。まさに靴下のようにポカポカしている。

 「あったかい靴下。ホント助かります。これで懐が温まれば、なおさらよいのですが(笑)。体調もよくなり、何か新しいことを始めようかな、って考えてます。お体に気をつけてくださいね」とお礼のメールを送った。

 

 心温まる言葉やプレゼントの数々。人生の中で最も暖冬になりそうだ。