けさ、散歩の途中、買ったばかりのジープ・チェロキーでゴルフに出かける友人と出会った。

 彼はとあるカントリークラブに勤務しており、県内外のゴルフ場に出かけるためにチェロキーを購入するほどのゴルフ好き。抗がん剤治療をしているが、副作用が落ち着くと元気になり、プレーに興じている。

 現在、休職中で長く代車生活を送っているジィジとは異なり、アクティブ。傍らを駆け抜けていった黒いチェロキーを目で追っていた。

 

 先日、俳優・町田啓太さんのファミリーヒストリーを探る番組で、町田さんの先祖が「ぬれ落ち葉 自分で乾いて舞い上がれ」という言葉を記していた、ことを紹介していた。

 濡れ落ち葉は、濡れた落ち葉のこと。濡れ落ち葉が地面に貼りついて取れないさまから、仕事も趣味も仲間もなく、妻に頼りきって離れようとしない、ぐうたら亭主を指す。

 定年退職後、再雇用されたり、第二の職場を見つけたりすれば、それなりに出勤する場所は確保できるが、病気を患えば、自由にどこにも行けず、家にひきこもっている時間も長くなる。この家にいる時間をいかに充実させるかが、セカンドライフの一大課題といえる。

 

 町田さんの先祖は「自分で乾いて舞い上がれ」と諭している。要するに、人生は他人任せでなく、自ら切り拓いてゆくもの、としている。何もせず、じっと待っていても、何も変わらないということ。だから、次のステップに向けて動き出すことが大切と言っているよう、まさにジィジの教訓となった。