倉庫の屋根を修復することになり、その周囲を片付けることになった。

 屋根は15年ほど前、倉庫と井戸の間に波板を渡した手作り。ポリカネートの板が変色し、骨格の木も老朽化していたことから、直すことに。

 屋根の下には下駄箱や棚が置いてある。その中身はすべて母のもの。

 靴や長靴、カッパや鎌など、同じものが複数おいてある。物干しには野良仕事用やグラウンドゴルフ用の帽子が複数ぶら下げてある。時には洗ったレジ袋や使い捨てのゴム手袋を干しているときも。おカネが余っているのだろうか、そんな余裕があれば…と思う。

 

 

 修理するのに邪魔になるため、自称・鬼妻が「片付けて」と進言すると、母は「先日、ジィジがすべて捨てろ、と怒っていた」とウソをつき、「ヨドコウの物置を買って置きたい」と反論。妻は「もうモノは増やす必要なし。片付けするのは私。増やさないで」といい、「必要なモノだけで暮らすこと。片付けができないならば、手伝う」「夫の体のことも考えると、今しかない」と忠告した。

 

 先週、私は畑にいた母に「不要な物を処分して」と言ったが、すべて捨てろ、とは言っていない。また、決して怒ったような口ぶりではなく、穏やかに話したつもりだった。

 母に対し、家族が注意をしたりしても「けど」「なんで」「私だけ」と否定的な言葉から始まり、自分の非を素直に認めようとしない。だから、次第に距離を置くようになり、孤立してしまうのだ。

 昨日から母は片付け始めているが、「もったいない」「いつか使う」としまっておいた品を別の場所に移動させているだけ。同じモノがいくつあっても、少しも処分しようとしない。

 これから、大きなモノ(重量物)の移動になるが、簡単に動かせるはずもない。

 これでジィジや自分がいなくなった後、誰が大量に残された遺留品を処分するのか?身をもってわかるだろう。

 屋根の改修を機に、母の考えもリノベーションされれば、と思う。