時計をみると午前11時を過ぎていた。お腹もすいたことだし、次の目的地、イオンモール京都に向かった。

 京都に住む次男に妻が「子連れで食事するなら、どこ?」と事前に聞いていたところ、「駅周辺は混雑するし、値段も高い。イオンならフードコートがある」と教えてくれたらしい。京都水族館を出るや、娘がアプリでタクシーを予約。ほとんど待ち時間なしで乗車できた。

 

 イオンに到着。フードコートは4階だったが、その行く手には魔の手が待ち受けていた。300台以上あるガチャガチャやUFOキャッチャー、駄菓子屋やアンパンマンの乗り物など、娘は孫の気をそらしながら、素通りしようとしたが、ここで孫のイヤイヤ期がぼっ発。床にのたうち回り「アンパンマンしたい」などと、叫ぶ。

 ここで出番となるのがジィジ。「孫のためなら」とガチャガチャに硬貨を投入。ラッキーなことにアンパンマンのフィギュアをゲットできた。



 

 イオンは家族連れ向きの造りとなっており、エレベーターも広く、フードコートには子ども向けの専用食堂があった。イスや机が小さいサイズで30組くらいセットされていたが、誰も使っていない。中に入ると、その理由がわかった。冷房がほとんど効いていないのである。ちょっと残念だった。

 フードコートには「いきなりステーキ」や「築地銀だこ」「丸亀製麺」「リンガーハット」などがあり、大人たちは好きなメニューを選択。定番の味を楽しめた。


 イオンの目前に京都駅八条口が見えたので、歩いて駅へ。途中から冷房の効いた銘店街を通り、新幹線乗り場へ。ここの駅もエレベータ乗り場がわかりにくく、狭い。

前で白い杖を持った夫婦が待っていた。これにベビーカーの親子連れ5人なんて乗れやしない。「先に改札いくわ」とジィジだけ、エスカレーターで上へ上った。

 ホームに行き、時間までエアコンの効いた待合で暑さ凌ぎ。乗車すると空席が目立ち、悠々座れた。20分ほどで米原に到着。娘は疲れたのだろう。帰路の車の中でうたた寝していた。

 日帰りの小旅行だったが、楽しい孫の誕生日プレゼントになった。自宅に戻り、早くも「次はどこに行こう」と妻や娘が笑顔で話している。それまで体力を維持しよう。