散歩の際、隣町でポメラニアンを連れて歩く男性によく遭う。
きょう偶然、墓地の近くを通りがかったところ、お墓参りをしていたその男性から声をかけられた。
男性「○○さん、知ってらっしゃいますよね」、ジィジ「ええ、同級生ですが」と答えると、その男性は同級生の奥さんと同じ職場に勤めているという。
同級生は地元の消防組合のトップ(消防長)を最後に定年退職。聞くと、どこにも勤めず、悠々自適の生活を送っているようだ。
彼は病気発覚後、闘病生活に入ったころ、LINEでジィジの体を気遣ってくれ、励ましてくれた。「その節は大変、心配をかけた。奥さんによろしく伝えておいてください」と男性にお礼を述べた。
地元の消防を定年退職した人たちの中にはさまざまな生き方がある。
知識を生かし市の防災アドバイザーになったり、趣味が講じてドローンの訓練基地を造った人。増加する空き家のコンシェルジュ(仲介)に就いた人。市の再雇用制度を利用し、学校施設などのメンテナンスをしている人も。うちの近所の先輩は定年時、学校給食センターに勤めていた奥さんと一緒に潔く退職。夫婦仲良く野菜作りを楽しんでいる。
先日、うちの周りの草刈りをしていると、隣のオッサンから「体、大丈夫そうやな。仕事戻らないのか?」と聞かれた。
このオッサンはジィジが頻繁に病院通いをしていることは知らない。「体調は一進一退。今はまだ充電期間です。先のことはあまり考えていません」と答えた。
先日も市の職員から「社長が(記者を兼務しており)ワンオペで大変そうです」と言われた。それも重々、承知している。
休職して半年を経過する。周りからは「もう」か「まだ」、どちらに見えているのだろうか。
残された時間を考えると、後悔しない生き方を過ごしたいと思っている。
自分の体のことを一番知っているのは自分だから。