5月中旬から始まる台所のリフォームにさきがけ、老夫婦2人でキッチン周りの整理を始めた。

 まずは食器棚の撤去。

 この食器棚は35年前、嫁入り道具のひとつ、として我が家にきた。一間(180㌢)サイズの大型家具。当時は家族も多く、法事なども自宅でしていたから、この大きさが必要だった。

 しかし、今は家族2人。法事の食事も式場や料亭などで済ませるから、たくさんの器を揃えることは不要となった。

 食器棚の処分は妻の判断。撤去に伴い、冷蔵庫も移動させなくてはならなかった。

 作業を開始しようとした朝、台所に行くと、すでに冷蔵庫が別の部屋に移っていた。聞くと妻が1人で移動させたらしい。「重いにのに、よく動かせたな」というと、「なんのこれしき」と笑い飛ばしていた。



 家具の解体はジィジの担当。電動ドライバーとバール、マイナスドライバーでパーツごとに分解(壊して)する。古くてネジ山がつぶれていたり、固着しているところもあり、少々、難儀しながら約1時間で解体終了。壊したパーツは玄関先まで運び出した。

 解体した家具は市内にある最終処分場に搬入する。量が多いため、翌日、近所の人に軽トラックを借りることにした。

 食器棚を撤去すると、広々としたスペースが生まれた。しかし、長年、置いたままだったので、壁などが汚れている。次々と課題が出てくるが、それを直すのも楽しみだ。まさに「快傑ビフォーアフター」。