里帰りしていた娘親子をマイホームに届けるため、レンタカーを借りた。
ジィジのマイカーは軽自動車。老夫婦2人に娘、チャイルドシート、ベビーシートに大量の衣服などを持ち帰らなくてはならず、ワゴン車をレンタル。当初は小さめのトヨタ・ノアの予定だったが、レンタカー屋の店長の計らいで、大きめのアルファードを借りることに。
この車だと大人3人、乳幼児2人と最後部に荷物を載せてもゆったりしていた。この日はあいにくの雨で時折、強風も吹いたが、ハンドルを流されることなく、安定して高速道路を走れた。ハイブリッドだし、100㌔近くを出していても静か。まるで滑走路を走っているよう。ドライブ中、ほとんど孫たちは寝ていた。
ナビはもちろん、オートクルーズコントロールもついているから、運転も楽ちん。片道約90㌔の道のりだったが、あっという間に目的地(娘の家)に着いた。
この車には両側パワースライドドアやパーキングサポートブレーキなど、さまざまな便利な機能がついていた。しかも大きいし、値段も高い(450万円以上?)。
あれば便利なのかもしれないが、普段、近場しかいかないジィジの足替わりなら、使い回しが良くないし、孫たちが車内でお菓子を食べたり、飲み物を飲んだりすると、シートやフロアが汚れる心配もある。
ジィジが孫をドライブに誘うときの決めゼリフは「ぶーぶー乗ってジュしにいこ(車に乗って滑り台に遊びに行こう)」だった。しかし、その彼女は遠く離れてしまい、気軽に誘うこともできなくなった。
若かった頃、まず車を買ったら、ユーミン(荒井由実)の歌「中央フリーウェイ」に出てくる「右に見える競馬場、左はビール工場」というフレーズの中央高速を走ってみたい、というのが夢だった。
20歳ごろ、新たに買ったスポーツカー(サバンナRX7)で走ったことがあるが、その歌詞どおりの光景が今も瞼に焼き付いている。まるで滑走路を疾走しているようだった。
その素晴らしい景色をいつか、大きく成長した孫たちにも見せてあげたい。