
2003年 ドイツ 141分
監督・脚本:カロリーヌ・リンク
出演:ユリアーネ・ケーラー、メラーブ・ニニッゼ、レア・クルカ、カロリーネ・エケルツ、マティアス・ハービッヒ
(イントロダクション)
1938年4月、少女レギーナと母イエッテルはナチスの迫害を逃れるため、故郷のドイツを後にし、先にケニアに渡っていた父ヴァルターのいるロンガイの農場へとやってきた。ドイツでは弁護士をしていたヴァルターもここでは農場で働く一介の労働者。予想を超える過酷な生活に、お嬢様育ちのイエッテルは耐えられず弱音を吐いてばかり。一方ヴァルターは、欧州情勢の悪化に、残してきた父や妹の安否が不安でならない。そんな2人を尻目に、レギーナは料理人のオウアやケニアの子どもたちとすぐに仲良くなり、アフリカの大地でたくましく成長していく…。
ナチからの迫害からは逃れられたけど、
ケニアでの生活も、適性外国人とみなされて、
収容所送りとされてしまう一家。
レギーナはたくましく、ケニアにきてもすぐに順応していくが、
母親は上から目線で現地の人間と接する。
あの戦争当時、ユダヤ人の人たちは、
どこの国行っても差別を受けることになっていたみたいで、
ドイツ国籍を持っているだけで、白い目で見られる。
ドイツ以外の国からすると、ユダヤ人の迫害なんてリアルタイムで知ることはなかっただろうから、
ユダヤ人であろうとドイツ人と同様にみられてしまうのは仕方がないのか、
レギーナは学校へ通うことになるが、ユダヤ人だからということで、
全校生徒が毎朝朝礼で祈るのに、
わざわざ起立させて祈りの場から離されてしまい祈ることもさせてもらえない。
ドイツか遠く離れたケニアで幸せに家族で暮らせるという思いを抱いて集まった家族、
ところが一緒にいたくて集まったけれど、些細な間隔のズレが生じたりして、
ギクシャクしては、また戻りを繰り返す、最後には何が一番幸せになれるのかという方向へ向かう。
レギーナは本当に良い子、母親もケニアに行った時点と違い最後はたくましくなったし、
父親も戦争が終わり意欲的に仕事に取り組もうと、やる気にみなぎっていた。
自分の国であるドイツ、自分の国から迫害を受けたドイツ国籍を持つユダヤ人にとっては、
終戦後にそこに戻り生活を再開するのは複雑な心境なんだろうな。