
1999年 ドイツ 92分
監督・脚本:ファイト・ヘルマー
出演:ドニ・ラヴァン.、チュルパン・ハマートヴァ、フィリップ・クレ、テレンス・ギレスピ、フィリップ・クレー、カタリナ・ムルジ
(イントロダクション)
短編映画で活躍していたファイト・ヘルマー監督の長編デビュー作。どこか遥か遠い時代の、とある国。荒れた土地の一角にある室内プールでアントンは管理人の父の手伝いをしていた。いまだ、プールの外に出たことのないアントンの夢は船長になって航海の旅に出ること。ある日、常連客の父に連れられてやって来た娘のエヴァを見たアントンは彼女に一目惚れする。エヴァもこの不思議な青年に興味を抱くのだが……。架空の国を舞台にした異色のファンタジー・ドラマ。
構想12年のこの映画、映像と音によって作った実験的映画。
撮影はブルガリアで行われて現地にあるものをフル活用し撮影されていると監督の説明があった。
会話はあまりおおきな役を果たさないということで字幕なしの状態だったが、
監督の意図することやシーンの解説を字幕で説明してくれるモードがあったので、
それを字幕代わりに読んで作品を観ていた。
音はあるけれど、一種のサイレント映画と言っていいのかもしれない。
観る側の精神状態などで、解釈が変ってしまう作品のような気がする。
私の場合はお頭が弱いので解説モード観ていなければ、感想も変わっていたと思う。
映画を制作してみたと思っている人が観たら、勉強の教材のひとつになりそうな気がする。
この作品はつながりのことなど考えずに編集されているのがある。
例えば家に入る時の衣装とそのまま部屋に通された時の衣装が違うとか、
他にもあったがそんなことを承知して編集されている。
監督も知っていての編集作業、これをどうとるか別に私は点数をつけるつもりがないので気にしないが、
セリフはあるが訳がないので、この解説モードみることができたことを有難く感じた。
マンネリ化していた映画の観方を変えるヒントがあった。
監督のシーンで意図する説明があり、そのシーンはこういう思いがあるんですよと言われてみると、
ああそうなのとか、わからんとか色んな意見に分かれたりするのは、当たり前でそこで評価が分かれたりする。
でもそんなの関係なく、自分の世界観の中で映画を作っていきたいと監督は言っていたので、
それはそれで貫いてほしいと思った。
あの2人にとってのツバルは何なのかなあ?たどり着けたのかなあ?