
2010年 フランス・ドイツ・ハンガリー 126分
監督:ローズ・ボッシュ
出演:ジャン・レノ、メラニー・ローラン、ラファエル・アゴゲ、ユゴ・ルヴェルデ、オリヴィエ・シヴィー、マチュー・ディ・コンチェート、ロマン・ディ・コンチェート、レベッカ・マルデール、アンヌ・ブロシェ、ガド・エルマレ、ラファエル・アゴゲ、ユゴ・ルヴェルデ、シルヴィー・テスチュ
(イントロダクション)
1942年、フランス政府がナチスに荷担し行った史上最大のユダヤ人一斉検挙事件を巡る衝撃の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。元ジャーナリストのローズ・ボッシュ監督が、歴史的資料や生存者への丹念な取材を基に、過酷な運命を辿る人々の姿を描き出す。1942年、ナチス占領下のパリ。ユダヤ人たちは胸に“黄色い星”のワッペンを付けることが義務づけられていた。そんな中、ユダヤ人迫害政策を推し進めるヒトラーの求めに応じ、フランス政府はパリ地区に住む外国籍のユダヤ人2万4000人の一斉検挙を決定する。そして7月16日、それは実行され、1万3000人ものユダヤ人がヴェル・ディヴ(冬季競技場)に押し込められ、水も食料もないまま放置されるが…。
フランス政府がこんなことに加担していたなんて初耳。
まず黄色い星のワッペンをつけさせれていたのも知らなかった。
一斉検挙の日に、連れて行かれる家族、同じ集合住宅に住んでいるがフランス人の同級生が泣きながら、
お母さんに友達を助けてくれるように懇願する。これって本来の姿ではないのだろうか?
自分も同じことを思うだろう、親友がユダヤ人だということだけで連行されているのを見て、
意味が分からない、友達と離れたくないというのは普通だと思う。
しかし、一斉検挙で連れていかれる大勢の集団に心ない声をかけるフランス人もチラホラいたみたい。
やはりちゃんと良心を持った人は、自分の信念を曲げずに良い行いをしたみたい、
2万4000人のつもりが1万人以上が行方不明になったというのは、フランス人がかくまってくれたということ。
この時代に生まれそこにいたら私はどうしているだろうか?
その状況にもよるだろう、親ならば家族・子供を優先していただろう、
フランス人の場合であれ、迫害を受けた側のユダヤ人にしても同様だろう。
生きていくだけで辛い状況で、他人に手を差し伸べることなどできるであろうか?
『シンドラーのリスト』等で、ユダヤ人の迫害はみているが、
この作品では残酷な描写はなく、小さな子供たちが両親と引き離されながらも、
日々厳しい生活をしながら死んでいく子供、奇跡的にたすかる子供、
小さい子たちには一体何が起きているのか理解できないのだろう。
どうしてお父さん、お母さんと一緒にいれないの?いつ戻ってくるの?としか思えないのだろう。
可哀想な子供たち、フランスは50年もの間公式に認められなかった事件だそう、
1995年、時の大統領ジャック・シラクが政府の責任を認めたという。
フランス政府がナチスに荷担して行った事実は伏せられ、
それまではナチス・ドイツの迫害の一つと捉えられていたようだ。
50年間認めていなかった事実を認めるの勇気がいると思うが、
なぜ認めなかったのかという理由を考えてみると、
やはりやってはいけないことをやってしまったということを認識していたのであろうなあと思う。