2011年 日本 111分
監督:大西健太郎
出演:菅野美穂、田辺誠一、大森南朋、南果歩、白石美帆、桐谷美玲、須賀貴匡、濱田マリ、大杉漣、西村雅彦、浅丘ルリ子
(イントロダクション)
『チーム・バチスタの栄光』の海堂尊によるベストセラー医療ミステリーを「パーマネント野ばら」の菅野美穂主演で映画化。さまざまな問題が山積する現代の産婦人科医療を背景に、現場で格闘する医師として体制に批判的なヒロインが抱える葛藤と彼女を巡る疑惑の行方を描く。共演に田辺誠一、浅丘ルリ子。監督は「NANA」の大谷健太郎。医療の最高峰、帝華大学病院の医師・曾根崎理恵は、一方で廃院寸前の小さな産婦人科医院マリアクリニックの院長代理としても働いていた。そこには現在、それぞれに事情を抱えた4人の妊婦が通っていた。帝華大学病院の同僚・清川は、理恵の行動に疑問を抱き、彼女の周辺を調べ始めるのだが…。
子供が欲しくて子供が授からなくて治療している夫婦、
子供を授かったのに命を虐待で奪う夫婦、
子供を子供の命を救う為に出産する夫婦、
奥さんの命と引き換えに生まれてきた子供、
避妊もせずにその結果妊娠し人工中絶する若者、
子供に対する思いはいろいろある。
やっと子供を授かった夫婦、
堕胎をしようと思っていたが出産を決意した女性、
産まれてきた瞬間に命を落とすのが100%分かっていて産むべきか堕胎するべきか悩む夫婦、
そして妊娠した状態で子宮頸癌の為に子宮や卵管まで摘出して出産できない体になった理恵が、
取った行動に賛否あると思うけど、私はどちらだと聞かれるとそう簡単には答えられない。
非常に難しい問題だと思う。しかし、これがこの作品のメンテーマのはずなのに、
なぜか特別そこに着目をしているわけだなく、ぼやけてしまって結構重大な問題なはずなのに、
あまりそこらへんが伝わってこなかった。
4つのエピソード中で一番印象に残っているのは、
子供が授かった夫婦、しかしその子供は無脳症で出産と同時に亡くなってしまうと宣告された命、
夫婦はそれでも光りを一瞬で見せてあげたいと思い出産を希望する。
その時に不器用ながらも自分の言葉で自分の気持ちを理恵にぶつける旦那さんの、
一言一言が重かった、しかしそれだけ子供のことを思っているのであれば、
その子供も成仏できると思えた。
そのご主人役を演じていたのが音尾琢真だった。
う~んこの男観たぞ~と思っていたら、
『TOKYO コントロール』で映画オタクの挙動不審の原管制官だった。
あのふざけた男が不器用な男を演じていたので、そのギャップに驚いた。
乳癌の治療をせずに出産を選んだ『余命』、
子供が両親を訴える『私の中のあなた』、
法律で禁じられた中絶に臨む一人の女子学生『4ヶ月、3週間と2日』、
不本意な妊娠に対する事の重大さを世間に問いかけた作品『スリーウイメン』など、
色々な作品があり、色んな感じ方があるが、子供そして命は軽いものではないことは確かなはず。
