2010年 日本 120分
監督:源孝志
出演:藤原竜也、松下奈緒、小澤征悦、戸田菜穂、芦名星、相島一之、田口浩正、岡田浩暉、温水洋一、北大路欣也
(イントロダクション)
幼いころに両親を惨殺された臼井六郎。明治6年に仇討ち禁止令が発布されるが、復讐を胸に誓った六郎は親の仇を調べ上げる。“最後の仇討ち”と言われる、実際にあった事件に基づく吉村昭の原作を藤原竜也主演でドラマ化。
私がもし明治維新に生きていた士族なら、
大政奉還、版籍奉還・戊辰戦争・廃藩置県・廃刀令・西南戦争など、
武士にとっては激動の時代だったと思う。
自分が属していた藩が消滅、藩の命のもとに動くのが名誉だった武士たち、
このいろんな出来事に何をどう思ったのだろうか?
廃刀令が発布された時など、武士としては屈辱としか取れないのではないか?
でも武士の中でも、ちょんまげをやめ、刀を置き武士の身分と簡単に決別できた人もいただろうが、
大半の武士は不服だったのではないと思われる。
臼井六郎の両親は、今で置き換えてみれば助役が市議会議員に命じ、
市議会議員の別の派閥の議員を暗殺させたみたいな形になるのだろうかなあ???
法治国家になろうとしている日本、仇討禁止令が発布されて最後の仇討事件となったこのケース、
法治国家云々と言っていたけど、このケースあの国家老は殺人教唆にあたらないのか?
結局、大反対していた六郎の叔父も、その他の士族出身の人たちも、六郎が仇討を成功させたのを知って
武士の鏡と称えたりする。
仇討禁止令がでたところで、
やはりつい最近まであった仇討というシステムは士族の間では許されて当たり前という考えが根深いみたい。
自分の目の前で父親が殺され首を取られた状態で、
母親は無残に斬られて殺されていたら普通の心境でいられるはずない、11歳の少年は復讐を誓う。
この作品のタイトル、『遺恨あり、明十三年最後の仇討』の遺恨というところにかかる
意味が重くのしかかってみたいで、狙われている一瀬も狙う六郎も、
立場は違えどその件で夢にうなされ続けていたみたい、一瀬は自分が仇討にあうのを覚悟していたのか、
息子に仮に仇討にあったとしても遺恨は残すなと言い聞かしていた。
この言葉って普通は言えないと思う。命令されたからといって六郎の父親を斬ったことを後悔していたのだろう。
ゲゲゲの女房もこの作品にしても松下奈緒の一歩下がって傍にいる女は上手いなあと思えた。