こんなんありました!

2005年 日本 143分

監督・脚本:佐藤純彌

出演:反町隆史、中村獅童、鈴木京香、松山ケンイチ、渡辺大、崎本大海、橋爪遼、山田純大、仲代達矢


(イントロダクション)

 辺見じゅんのノンフィクションを「敦煌」の佐藤純彌監督が映画化した戦争スペクタクル・ドラマ。昭和20年4月、3000余命の乗組員とともに東シナ海に散った戦艦大和の壮絶な運命を描く。2005年4月、鹿児島県枕崎の漁港。老漁師の神尾のもとを内田真貴子と名乗る女性が訪ね、60年前に沈んだ戦艦大和が眠る場所まで船を出してほしいと懇願する。彼女が大和の乗組員・内田二兵曹の娘と知り驚いた神尾は、小さな漁船を目的の場所へと走らせる。神尾もまた大和の乗組員だったのだ。内田二兵曹の名前を耳にし、神尾の胸裡に60年前の光景が鮮やかに甦ってくる…。


戦争映画も色々あるけれど、今まで印象に残っているのは、『WINDS・OF・GOD』や、

これに良く似ている『僕たちの戦争』という作品、どちらとも戦時中にワープしてしまう話。

現代の戦争なんて遠い昔と思っている若者が戦時中にタイムスリップして、

そこで今時の若者の心を持ったまま、戦争について考えてそれぞれが何かを思うという作品だった。

この作品は、戦艦大和の乗組員の話、

戦艦大和と聞くと頭に宇宙とつけて大和がカタカナになる方を思い出してしまう私。

あの当時だと、敵に殺されるなら自分で、捕虜になるぐらいなら自分で命を絶つというのが普通だったと思う。

そんな中で生き残ってしまった神尾、60年間何で生きているのか、

それに意味があるのか悩まされた60年間、

エンディングで内田二兵曹の遺骨を大和が沈んだ座標に散骨して、

その娘が散骨し終わり放った言葉や動作で、

ようやく生きてきた生かされた意味がわかった神尾だった。

戦争経験者の戦争は終戦という形でピリオドをうつが、

しかし経験者にとっては死ぬまで戦争は終わらないということを聞くが、

まさしく神尾の中でも、戦争は終わっていなかった。

実際の戦闘シーンや、ミスをして罰則を受けるシーンなんかはもっと厳しいかったのではないかと思う。

この作品の良かったところは、内田二兵曹の娘を大和の沈んだところまで船で連れて行く船に、

内田二兵曹の娘、内田二兵曹の元部下神尾、15歳の少年が乗り、娘が話す父親のことを聞き、

神尾も少年も心を動かされるところがジーンときた。

神尾の頭の中では、ある言葉が離れずに苦悩している様子だったが、

同期の戦死した仲間の母親の所に、同期の戦死を告げに行くが、

その時にお前だけぬけぬけ一人で帰ってきよって恥さらしが!とその母親に言われてしまう。

そう思われていても仕方ない時代だったのか、しかし神尾も、自分の母親と彼女を亡くしたところ、

そこで追い打ちをかけてこんな言葉をかけられてしまったら、たまったものではない、

生き残った神尾が土下座をして、ごめんなさいごめんなさいと謝っているシーンは悲しかった。

男たちの大和というタイトルなので、本当に熱い男たちばかり集まっていた。