こんなんありました! こんなんありました!



2007年 韓国 121分


監督:キム・ジフン
出演:アン・ソンギ、キム・サンギョン、イ・ヨウォ、イ・ジュンギ


(ストーリー)
 純朴で心優しいタクシー運転手のミヌ(キム・サンギョン)は、高校生の弟ジヌ(イ・ジュンギ)のために家事の一切を担って、弟を名門のソウル大学に合格させるために尽力していた。ある日、ミヌは思いを寄せる看護師のシネ(イ・ヨウォン)、そしてジヌと映画館でコメディー映画を楽しんでいると、映画館の外では悪夢の事件が起きていた。(シネマトゥデイ)


 冒頭に実話の映画化です。と紹介されていた。この話が100%本当なら、なんちゅうことを当時の韓国政府はするんやというのが正直な感想。

 ミヌの優しさ、ジヌとの兄弟の絆の深さ、ミヌのシネへの想い、無防備の市民を暴徒と呼び鎮圧する為に殺す軍と市民との対立。

 ミヌの優しさというのは全編通してすごく伝わってきた。弟への溺愛ぶりも自分に弟を託された使命感というものもあったのだろう。

 シネが勤める病院に次から次に重傷者が運び込まれ亡くなっていく、ジヌが担ぎ込まれ処置をした医師もミヌに「医者なら弟の命助けろ!」と叫ばれる、当然最善の努力は尽くしている。こんな非常事態の中でも、一生懸命に処置をする医師、半分諦めながら処置をする医師がいたりする。こんな状況で救急車を出して負傷者を救いに行く医師がそれにシネも同行する。軍と市民が道路を挟んで銃撃している現場にサイレンを鳴らしやってくる救急車、負傷者を救急車に積み込み現場を去ろうとする救急車に軍は銃撃し、医師を殺害する。武器など持っていない医師を銃撃する必要が軍にあるのだろうか?こんな行為は許せない。

 同級生が殺され、ジヌは弔いの為にデモの先頭にたつ、先生は反対するが生徒の感情を抑制できないので、ダメージが少なくなる処置をして生徒を送り出す先生にはじ~んときた。最後はその先生も銃を手に取り軍に抵抗するが亡くなっていく。

 『シルミド』もこの『光州5・18』もそれほど古くない過去の実話。国家というのは何なんだろうと思ってしまう。軍が力を持ってしまう軍事国家、鎮圧の為なら平気で自国民を殺してしまうな国、亡くなっていった人は、自分が生まれた国に殺される為に生きてきたわけではないのに、さぞかし無念だったに違いない。観ていてすごく悔しく思った。