食事をしていると、老夫婦のご主人が、「兄さんはどこから上がってきたの?」


   私「九度山駅からです。」

ご主人「どこまで行くの?」

   私「どこまで行けるかチャレンジしてるんですけど、もう限界です。」
ご主人「私らは紀伊細川駅までこれから向うですよ、兄さんなら高野山くらい大丈夫。」


 この会話をすると老夫婦は、出発していった。私は食事をしながら長閑な風景をみながら食事を続けた。

しかし、萎えかけていたハートに火をつけたご主人の言葉「兄さんなら高野山くらい大丈夫」ということで、

「行ったろか高野山!」と気合を入れなおし、あと10km以上あるゴールに向け出発した。


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 二ツ鳥居から約6.8kmの所にある矢立茶屋の自販機でコーヒーを飲みながら、

ここを3.5km下れば紀伊細川駅、5.8km上れば高野山、進路を悩んでいた。

地図を見ても高野山までは、急な上り坂と表示してある箇所が多くやめようかなと

思ったけど、時間がかかっても暗くならないうちには高野山に着けるだろうと思い、

下らずに上ることを選択した。


袈裟掛石

 2つの石が寄り合う形の「袈裟掛石」は、

弘法大師が袈裟をかけたといい、石の下を

くぐると長生きするとか。

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 この袈裟掛石を越えてからの道のりが54町石から大門までの

道のりが地獄だった。途中引き返すことも考えたが、前を向いてこうと決めた。

この先は悪路ではないものの道幅が狭く足を滑らせれば危険な場所が多かった。

荷物は重いは体力も限界はきてるは、体は汗をかいているので熱かったが手袋が

欲しいくらい冷えてきた。早くゴールを目指さなければ。


 地図を見ていたら、最後の難所が急な木段みたいだった、もうその前の段階で体力の限界を

感じていたので、途中木の枝を拾い杖として使いながら歩いていた。なんか車道が見えてきたなあ

と思って木段の階段を上りきると大門が表れた。ようやく到着したかと思ったら元気がでてきた。

しかしこの大門の前にある気温を表示している温度計の表示は6.7℃寒いなあと思った。止まったら

死にそう。



大門                   お助け地蔵尊

 高野山内への西の入り口には、丹(に)塗りの   一言地蔵、一願地蔵とも呼ばれる。 

大きな門が建っており、大門と呼んでいます。    ひとつだけ願いをかなえてくれるのだとか。

現在のような門となる以前は、数百メートル下

方の旧道、「九折谷」という場所に鳥居があっ

て、これが門になる前身だといわれています。


 こんなんありました!-2009042815420000.jpg    こんなんありました!-2009042815570000.jpg



 お助け地蔵に、願をかけてこのままモデルコースのゴールでもある根本大塔を目指そうと思った、

体力・気力のことを考えると根本大塔まで行きバスで帰るべきだとは思ったが、ドMの私、根本大塔

を目指さず、②高野三山・女人道コースにある大門~極楽橋駅(約4.3km)を下ることにした。

最初は上りがあり、弁天岳(959m)まで上りあとは、ひたすら下りなので楽と思ったが、甘かった。

頂上から女人堂に向けて結構な下りで悪路で、何度足首を捻ったかそれと親指の爪を傷めてしま

った。小雨も降ってくるし先を急いでいた。すると女人堂が現れた。


女人堂

 女人禁制における山岳霊場の山麓に設けられた宗教施設で、登山礼拝が許されなかった女人たちの参拝した御堂だった。霊山への女人の禁じられた地でもあり、明治初期までは高野山は女人禁制でした。ここに建てられた女人堂には、多くの女人参拝者が遥かな大師廟を拝して下山したと言われ、常に昼夜読経の声が絶えなかったと伝えられています。


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ここからはひたすら石畳(不動坂)を下って行く。

このケーブルカーが上って行く分自力で下って

きたことになる。




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 不動坂を下っているときに、普通の時には何も思わなかったが、けっこうな距離を歩いたあとの下りでは、

それほど下りは楽でなくむしろ太ももにはすごく負担がかかっているのを体感した。

極楽橋が見えてきてゴール!バンザイ



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17時10分極楽橋到着 ポケナビの表示を見ると走行距離23.5km、

移動時間(実際自分が動いていた時間)3時間50分


 高野山町石道コースAの健脚向約21.5km6時間35分と書いてあるのだが、これはどんな装備で歩いてどれだけ休憩をとって歩いた結果なのか知りたい。この時間をかけてこの距離、この高低差859mを踏破したのは、健脚なのか?それとも人並み?どちらなのか誰か判断してほしいなあ。


今回一人で歩いて色々思うことがあり、実際に体験できて良かった。

①荷物は軽量に最低限にすること。(今回はトレーニングの為に負荷をかけてみた。)

②山の気温差をなめるな!

③山の天気は変わりやすい!

④不安を感じた時は、立ち止まり落ち着くこと。

⑤無理は禁物!


 次回は普通の装備でもう一度このコースを踏破してみたい、その時に約21.5km6時間35分で歩いたら

私も健脚かどうか判断できるだろう?今回歩んだコースの逆を歩く方がかなり楽だったに違いない。


 今朝目覚める時に覚悟していた痛みだけど、ドMにはたまらない程度のイタ気持ちいいお尻と太ももの裏側の

筋肉痛だけだったのさほどのダメージはなかった。よかった。



 今晩1ケ月ぐらい保存が効く力士味噌を結構な量作ったので、次回は歩く時にこいつと何か野菜スティックを準備して同行させたいなあと思う。