
『女と男と物語PARTⅡ③』2003年 日本
ある日、ある場所で起きた、ある女とある男の小さな物語。
毎回、2人の俳優が、大人の恋の駆け引きをリアルに演じます。このシリーズ第二弾
第9話『白い夜顔』
出演:國村隼、小泉今日子
カウンターだけの古めかしいバーに、赤倉(國村 隼)が独りで現れた。外ではパトカーのサイレンが聞こえる。静かに店に入り、棚のボトルをつかんだ赤倉は、グラスを落としてしまい、破片で指を切る。そこへ店の女、かすみ(小泉今日子)が帰ってきた。最初は、赤倉を泥棒と勘違いするが、その後、駅前にいた警察を思い出して、追われているのかと問いかける。遠慮がちに否定する赤倉に、かすみは半ば強引に、朝までかくまってあげる、と告げ、店のドアの鍵を掛けた。カウンターには、夜顔の白い花が咲いていた。かすみは、その花をストーカーの男から贈られたこと、夕方来ると言ったのに来なかったことを不満げに話す。来たらドアを開けるか、と赤倉が尋ねたところで、いきなりドアが揺さぶられた。続いて電話が鳴り、再び、激しくドアを叩く音。やがて静かになったところで、かすみはストーカーのことを、ポツリ、ポツリと語りはじめる・・・。
第10話『夫婦ゲンカ』
出演:豊原功補、櫻井淳子
小さな稽古場で、芝居の稽古に励む佐山俊哉(豊原功補)と妻の正枝(櫻井淳子)。脚本家を兼ねる妻が書いた台本は、売れない役者の夫に離婚を迫る妻と、妻の決意を本気にしない夫の話。正枝は離婚届を忍ばせている。台本があまりにも現実の2人に似ているため、俊哉は稽古の途中で思わず絶句。芝居にすべてをかける男に惹かれて結婚した女。いつか一流になると信じてきたが、いまだに売れない夫。贅沢は望まないが、普通の生活を送りたい。そんな話の展開に、感情移入しすぎて辛いと話す俊哉。正枝は、思うがままを芝居にしたと言うが、俊哉は台本の中の夫同様、それが正枝の本心だとは気づかない。挙句の果てに、台本の台詞を練りはじめる始末。その役者バカぶりに呆れた正枝はトイレへと向かった。俊哉は机の中から偶然、白紙の離婚届を発見する。妻の真意をようやく知った俊哉だが、俊哉は俊哉で意外なものを持っていた…。
第11話『恋愛手術』
出演:余貴美子、萩原聖人
何本もの連載を抱える売れっ子恋愛小説家の宮原敬子(余貴美子)の仕事部屋で、編集者の並木悦郎(萩原聖人)はそわそわしながら原稿の上がりを待っている。だが、締切りが重なり、敬子は完全に煮詰まった状態。他誌の最終回のストーリーについて、意見を聞きたいと言う。私に腹を割って話をする人はいない、と寂しい表情の敬子に、ふつう男は、愛してるなんて言わない、と並木は率直にアドバイスする。敬子はそれを素直に喜ぶ。だが、アドバイスによって敬子の心にストーリー上の疑問が浮かんでしまった。時間が惜しい並木は、次々とネタを提供。だが、敬子は悉く却下する。終いには自らの離婚経験まで明かす並木だが、それすらも敬子は否定。並木は突然、怒りだし、男の気持ちもプライドもわからないアンタが、よく恋愛小説なんか書けるもんだと、本音を言ってしまう。敬子も思わず衝撃の告白! なんと、敬子は恋愛経験ゼロだったのだ・・・。
第9話『白い夜顔』の國村隼と小泉今日子、小泉今日子の舞台は1度『恋する妊婦』で観たことがある、その時の印象は、ややセリフが棒気味だった。このドラマはそんなことはなく、やはり映像向きだなあと思った。この話は懐の深い國村隼が知らず知らずの間に小泉今日子が引っ張られていたような気もする。
第10話『夫婦ゲンカ』豊原功補と櫻井淳子、この話は現実にありえそうなシチュエーション、やはり男は馬鹿なのか、夫のカバンから就職情報誌と履歴書が出てくる、妻は生活の為に役者をやめると思っていなかった妻は、考えを改め離婚の危機を乗り越える。
夫婦たるもの、何事も一人で決めるのは禁物で、「何でそういうことを一人で決めるの?」と言うセリフ心当たりあります。この話はすごく女の最後の賭け、それをわかってくれない妻のもどかしさが出ていた。櫻井淳子も機会あれば舞台観てみたい役者の一人。
第11話『恋愛手術』余貴美子と萩原聖人、私は余貴美子大好き男です。舞台も二度ほど観たことありますが不思議な魅力の持ち主で作品はチェックするが、この作品では恋愛経験なしの売れっ子恋愛小説家で〆切に終われ、髪の毛ボサボサで女を感じさせなかったが、編集者の助言をもらいながら作品を書き始めるあたりから少しずつ可愛さが見えてきて、さすが余貴美子と言ってしまうような演技だった。
このディスクが一番面白いシチュエーションドラマが集中していたような気がする。
このドラマシリーズなぜ見落としていたんだろう。このシリーズは舞台好きの人間には堪らないと思う。また女と男の物語シリーズ今旬の役者をキャスティングしてやってほしいなあと思う。
この舞台版と言ってもいいかもしれないけど、6月に男女3組の役者が30分の芝居×3本をする『LOVE30』vol.3が東京であるらしい、う~ん残念。