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『女と男と物語PARTⅡ②』2003年 日本


ある日、ある場所で起きた、ある女とある男の小さな物語。

毎回、2人の俳優が、大人の恋の駆け引きをリアルに演じます。このシリーズ第二弾


第5話『19年後の涙』

出演:八千草薫、蟹江敬三
 夫の墓参りのため、大河内美和子(八千草薫)は、かつての大河内家の使用人、長岡伸夫(蟹江敬三)と供に、今年の冬も東北にやって来た。夫はその遺言で、東北の“夫婦桜”の見える丘に分骨されている。ところが、宿の手違いで2人は同室になってしまう。恐縮して、律儀なまでに使用人の立場を崩そうとしない長岡に、美和子は緊張を解いて、こたつに入るよう促す。そんな長岡に、美和子は突然、春の夫婦桜を見たことがあるかと尋ねた。「いいえ」と答える長岡に、夫が遺言で夫婦桜の見える丘を分骨の場所に選んだ理由を問いかける。ニ本の桜が寄り添うように立つ姿をご自身と奥様になぞらえたのではないか、と答える長岡。だが美和子は、もう1本の桜は私ではなく深川芸者のお芳さんだと言う。必死になってその言葉を否定する長岡を前に、美和子は静かに語り始める。お芳さんをめぐる自分たち夫婦の過去、夫が亡くなった19年前の夜のこと・・・。



第6話『となりの姉ちゃん』

出演:YOU、石垣佑磨
 ある日の午後、丸山理香(YOU)の許を、実家の隣に住む伊藤健太郎(石垣佑麿)が訪れた。大学受験で上京してくる健太郎を部屋に泊める約束をしていたのだ。健太郎が小学生のとき以来の再会だが、チビでデブだった“健ブ-”は、見違えるほどカッコいい17歳に成長していた。30代半ばになる理香は、慌てて身支度を整えるが、健太郎はそんな理香を意識する様子もない。互いの彼氏、彼女の話題になると、健太郎は「彼女は可愛いくて優しい」とべた褒め。だが、間違いメールで偶然知り合っただけで、その夜、初めて会う約束をしているという。携帯で自慢の彼女の画像を見た理香は、その顔に見覚えが。近くのコンビニでバイトをしている女の子で、彼氏とベッタリなところも目撃している。健太郎は猛ダッシュでコンビニに向かうが、暗い表情で戻ってきた。健太郎は、実は女の子とちゃんと付き合ったことがなく、どうすればいいのか具体的に知りたいという。



第7話『離婚届の夜』

出演:勝村政信、深浦加奈子
 市役所で働く久保田靖男(勝村政信)は、融通の利かないバツイチの中年男。夜間窓口当番の夜、伊藤美和子(深浦加奈子)が離婚届を持ってやって来た。だが靖男は、書類の不備をあげて受理しない。今夜中に離婚できないと困ると言う美和子は、夫のもとから逃げてきたことを明かす。夫が朝一番で離婚届の不受理願を提出すると離婚はできない。靖男は、夫の承諾を得ずに離婚届を提出する美和子に、離婚届の偽造は犯罪だと追及する。そんな靖男に美和子は無言で、夫に殴られた跡を示す。散々殴った挙句、最後に泣いて謝る夫をこれまで許してきた美和子。だが今夜は、そんな自分が変われるチャンスだ。突然、美和子の携帯電話が鳴る。夫からだった。次第に夫とよりを戻そうとしている気配を感じた靖男は、携帯電話を奪い、離婚届を受理したと告げる。夫が来れば嘘はすぐバレると言う美和子に、靖男は直ちに離婚届を受理するため、別人のようにテキパキと動き出した!



第8話『鍵がない』

出演:中村扇雀、川原亜矢子

 真夜中のマンションの外で、安藤弥生(川原亜矢子)は鍵師の到着を待ちわびていた。鍵をなくして入室できない。だが、現れた鍵師の小田島雄介(中村扇雀)は、これが初仕事。おまけにドアは特注ディンプル錠。ベテランでも20分はかかるという。作業を続ける小田島に弥生は、明日から本当の自分を取り戻すため、大切なアフリカ旅行に出かけると打ち明ける。しかも一緒に行くはずだった彼氏とは、ケンカ別れをしたばかりとも。3年間付き合った彼氏は、昇進直後で長期休暇がとれないと旅行をドタキャン。小田島は遊びより仕事を選ぶしっかりした男性だと彼氏を擁護する。そんな小田島も、実は仕事中心で家庭を顧みず、妻子に去られ、リストラに遭った身だった。我が身を振り返り、意気消沈する小田島を今度は弥生が励ます。ふさいでいた私の心のドアを開けるすごい鍵師だと。そのとき、弥生の携帯電話が鳴る。発信者は彼氏。だが、弥生は電話を切ってしまう。


第5話『19年後の涙』、八千草薫、蟹江敬三出演の話は使用人と仕えていた家の奥様の純愛物語、19年目の墓参りでお互いの本心を初めて語り合う、そこで見せる涙の意味は深い。

 第7話の勝村政信、深浦加奈子出演の『離婚届の夜』、深浦加奈子ファンだからであるが、悲しいことに昨年8月にS状結腸癌で亡くなってしまって、もう見ることができない、この話も舞台出身の役者の競演で進んでいきますが目が離せませんでした。この話もありえない設定だと思う。今、吉本菜穂子が気になって仕方ない女優さんだけれど、深浦加奈子に通ずるものを感じてしまっているだからなのだろうか。

第8話『鍵がない』では、川原亜矢子が意外とやるやないか~いという感想を持った。舞台観てみたいなあと思った。