『女と男と物語PARTⅠ①』2003年 日本
ある日、ある場所で起きた、ある女とある男の小さな物語。
毎回、2人の俳優が、大人の恋の駆け引きをリアルに演じます。
第1話『鏡の中の愛人』
出演:西村雅彦、篠原涼子
上手くいっていたかにみえた不倫カップルの均衡が、ある不思議な出来事をきっかけに思いがけず崩れる様を描く。三宅正夫(西村雅彦)と中村マリア(篠原涼子)が社内で不倫の関係を持ちはじめて3年余り。2人の関係は三宅の妻にはバレておらず、現在もラブラブモード。だが、28歳を迎えやがて訪れる30歳を意識しはじめたマリアの心には結婚願望が芽生えていた。そんな気持ちからか正夫に1泊旅行を持ちかけるが、突然の誘いに戸惑い、妻に嘘をつくのがヘタだからと断る正夫。とはいえ甘え上手な愛しいマリアをむげにすることもできず、結局はマリアを妻役にして、ウソをつく練習をはじめる。学生時代に芝居をかじっていただけに、が然熱が入る正夫。最初は渋々だったマリアも次第に妻の気持ちに感情移入しはじめて・・・。
第2話『妻の事情、夫の事情』
出演:小日向文世、高橋ひとみ
電話が巻き起こす夫婦の或る夜の出来事をコミカルに描くライト・コメディ。ともに40歳の中年夫婦、岡本達夫(小日向文世)と里江子(高橋ひとみ)。子供のいない専業主婦の里江子は、サラリーマンの夫の帰宅が遅いのをいいことに、テレクラの在宅テレフォンレディのバイトにハマっている。里江子がいつもどおり電話でバイトに勤しんでいたある夜のこと、急に早く帰宅した達夫は電話で里江子が艶かしい会話をしているのを聞いてしまう。妻が浮気をしていると勘違いした達夫は里江子を責めたてるが、バイトの件を話すわけにもいかず、必死にごまかそうとする里江子。そんななか、達夫の携帯電話が鳴った。その電話が女の子からだとわかり、立場は一転。里江子は夫の浮気疑惑を強硬に問い詰めはじめる。
第3話『密室で始まる恋』
出演:阿部サダヲ、藤谷美紀
心に傷を追った女性をピュアな心をもつ青年が救おうとする切ない物語。様々な解釈のできるエンディングが余韻を残す。古びたオフィスビルのエレベーターに乗り合わせた竹内彩(藤谷美紀)と清掃員の吉田弘(阿部サダヲ)。だが、上昇していたエレベーターが突然停まってしまい、2人は閉じ込められるハメに。平凡で地味な生活を送っていた吉田は、この些細なアクシデントに喜びを感じ、思わずはしゃいでしまう。そんな吉田を不機嫌な表情で見る彩。実は彼女はビルの屋上から飛び下りようとエレベーターに乗り込んだのだった。「自殺すらままならない」と爆発し、泣きわめきはじめる彩。驚く吉田。だが、彩の事情を聞いた吉田は彼なりに彼女の心を救おうと奮闘する。そんな吉田に彩は言う。「あなたに逢えてよかった」と。そのときエレベーターが動きはじめた・・・。
第4話『ラストチャンス』
出演:生瀬勝久、松下由樹 元夫婦の微妙な関係を饒舌に描くコメディ。畑中大造(生瀬勝久)と島内ゆりこ(松下由樹)は離婚して3年の元夫婦。ゆりこは経済的に安定している真面目な男性のプロポーズを受け、再婚を決意した。そして迎えた結婚式当日。だが、式を目前にした花嫁控え室でゆりこは迷っていた。また失敗するのではという不安と結婚へのラストチャンスという打算。おまけに季節はずれの台風到来で、あろうことか神父の到着も遅れている。そこへ祝福を告げに大造が現れた。不安な気持ちを明かすゆりこに大造は昔話で元気づけようとするが、逆に元夫婦のケンカに発展。互いに過去の不平不満を並べ立て、壮絶なバトルを展開する。だが、素直に気持ちを伝えられるのは、今だから、元夫婦だからと気付いた2人の心は揺れはじめる。ドラマいや舞台の二人芝居と言ってもいいようい内容だった。
第1話~第4話の出演者たちの中でも、生瀬勝久と松下由樹の組み合わせの『ラストチャンス』、に期待していたが、一番面白く観れたのが、第二話の『妻の事情、夫の事情』の高橋ひとみの夫に電話に出られたくないから、それを阻止するために行った蹴りには大笑いした。高橋ひとみは一度竹中直人のプロデュース公演で生で、観たことがあるが、このドラマよりも面白い脱力感ただよう演技をしていたような記憶がある、さすが色々な経験を積んでいるだけあると思う。
