こんなんありました!

『誰も守ってくれない』

TOHOシネマズなんば
セレクトスクリーン
G―14
10:15~

監督・脚本:君塚良一
出演:佐藤浩市、志田未来、松田龍平、佐野史郎、柳葉敏郎、津田寛治、木村佳乃


 昨日別に狙っていったわけではないが、チケットを買う時に2,000円出したら、本日は映画の日ですので1,000円になりますと言われて初めて映画の日だと知った。それで人が多かったのかと納得。
 映画の連動企画ドラマ『誰も守れない』を見て、ただマスコミに対しての嫌悪感だけを覚え、映画の予告編か何かでは、佐々木蔵之介扮する記者が、お前にそんなこと言う権利があるのかというセリフを言っていたので、ますますマスコミが嫌いになる映画なのかなあと思ってしまったが、終わってみたらそうではなかった。
 この映画でテーマになっている加害者家族の保護、公にはできないがあるみたいな感じ、勝浦は行くところがなくすがる思いで、3年前自らが通り魔の尾行をしていて一瞬のすきにその男に刺殺された子供の両親が経営するペンションに助けを求め滞在することに、このペンションに滞在するようになってから、色々と考えさせられる態度や言葉がたくさん目についた。津田寛治扮する刑事が沙織に対して吐き捨てるように言った言葉は、ちょっと待てよと思ったし、この映画に出てくる警察組織は、何か事があったら、その事にどうのこうの言うのではなく、まず口をついてでるのが、上がどうだとか、誰がどうだとか言い、その事に対してすぐ動こうとしない縦割り社会の中、自分の目の前で人が襲われる可能性があっても一人の判断で動いてはいけない、事があって初めて動くという変な風習がある。
 この映画でいうところの一番の被害者は、勝浦刑事に思えて仕方がなかった。
 エンディング間際に、佐々木蔵之介扮する記者が同僚に向かい言ったセリフは、今のネット社会の恐ろしさに警鐘をならしているのか、匿名でなら人を誹謗中傷することなど平気、少し自分が怒られたりしたら逆恨みでネットに書き込んでストレス発散、何か嫌な世界に見えてしまう。そんなことでしか人と繋がろうとしかできない人間は、深いところで繋がっている人間関係を形成できるんだろか?
柳葉敏郎扮する我が子を通り魔事件で亡くしたペンション経営者の言葉は、被害者家族の本音ズバリそのものなんだろう。
しかし、ペンションを去る時の勝浦が夫妻に送った笑顔は、心から祝福しているのが伝わってくるいい笑顔だった。
この映画のタイトル『誰も守ってくれない』というのは、今のこの御時世その通りかもしれない、唯一味方と言える家族でも、今は守ってくれるとは100%言いきれない、何か嫌な時代。しかし自分には、守ってくれる友人、守りたい友人がいてるので、これからも大事にしていきたいと思った。