1989年 アメリカ 122分

監督:エドワード・ズウィック
出演:マシュー・ブロデリック、デンゼル・ワシントン、ケアリー・エルウィス 、モーガン・フリーマン


 1860年代初頭、ボストンの実家に戻ってきた北軍指揮官ロバート・グールド・ショー(マシュー・ブロデリック)は、パーティの席上で知事(アラン・ノース)から、黒人だけで組織される第54連隊の指揮官を勧められ、それを引き受ける。ショーの友人で白人士官のキャボット・フォーブス(ケイリー・エルウェス)と幼なじみの黒人シアーレス(アンドレ・ブラウアー)も、それに志願した。やがて多くの黒人たちが入隊を志願するが、その大半は南部から逃れてきた奴隷で、食事と軍服目当ての者も少なくなかった。訓練は苛酷を極め、しかし兵士は白人部隊をしのぐ成長ぶりをみせた。が、北軍内部でさえ人種差別は根強く、必要物資もなかなか支給されない上、リンカーン大統領の命令で、黒人兵は戦闘の加わることができないでいた。厳しい訓練が続く中、ショーは、リーダー格のローリング(モーガン・フリーマン)や白人を憎むトリップ(デンゼル・ワシントン)、射撃の名手シャーツ(ジミー・ケネディ)たち兵士との交流を通して、厚い信頼関係を築いてゆくのだった。間もなく第54連隊は、サウスカロライナに移動し、ローリングも黒人初の上級曹長になるが、略奪や肉体労働ばかりの黒人兵士の仕事に業を煮やしたショーは、総司令官にそれを訴えて脅かしたことで、連隊はようやく実際の戦闘に加わることができ、そしてめざましい戦果をあげた。さらにショーは、難攻不落の南軍の砦フォート・ワグナーの攻撃を、部隊の全滅を覚悟で志願する。戦いの前夜、兵舎でゴスペルを歌う兵士たち。ローリングは、今まで家畜同様に扱われてきた、これは自分たちの誇り高い栄光なのだ、と語る。そして南北戦争の雌雄を決するこの壮絶な死闘の中で、第54連隊は全滅した。しかし彼らの勇敢な戦いは、その後北軍に多くの黒人部隊を誕生させるきっかけとなり、その勝利に大きく貢献することになるのである。

この映画でのトリップ(デンゼル・ワシントン)がキャンプを抜け出し脱走兵として捕まり、鞭で打たれるシーンのデンゼル・ワシントンの鞭に打たれながら目を見開いて、指揮官のショー大佐の方を向き、右目だけ涙を流すところは、すごく印象に残るシーンだった。ショー大佐はトリップの脱走した理由をローリングから聞く、その直後からショー大佐の黒人兵士たちとの交流が始まり信頼関係が築かれていく、ショー大佐は、南軍の砦フォート・ワグナーの攻撃での先陣を将軍に申し出て了承される。それはかなり危険な任務、死を覚悟して挑んだのだろう。見事にショー大佐と黒人兵士達の第54連隊の半数は散っていき、話は終わる。
 『カラーパープル』もそうだったが、この映画でもゴスペルを歌われているシーンがあったが、歌詞に込められたメッセージには重みがあった。それは素晴らしいものだった。
 この南北戦争は黒人奴隷を解放する動きに反対してアメリカ合衆国から脱退した南軍と北軍の戦い、人種差別をなくしていこうという流れでアメリカが取った最初の人種差別撤廃の動きだと思うが、100年以上前にこのような流れが起きていたのに未だに根強く人種差別は残っているような気がする。この問題はなくならないのだろうか。